オムロンは、現場データ活用基盤「i-BELT Data Management Platform」(以下、i-DMP)を開発し、8月18日より現場データ活用サービスi-BELTに組み込み、提供開始すると発表した。
同社は、モノづくりの課題に最適化したi-BELTの提供を2017年から開始。今回開発したi-DMPは、エネルギーデータと生産性のデータを統合し、エネルギー生産性の指標をベースに工場の脱炭素化の取り組みを加速させるとしている。既に複数のオムロン工場に導入し、効果を実証しているという。
i-DMPは今後、i-BELTサービス提供時に加えて、ライセンスによるパートナー企業への提供も検討するとしている。i-DMPの特長は以下のとおり。
i-DMP+マネジメントソフトウエアで、製造現場をリアルタイムに可視化し、潜在する課題も顕在化
50種類以上のマネジメントソフトや部品を活用することで、現場の状態の変化を可視化(製品単位/工程単位、標準工数/実績工数、人作業バラつきなど)。人作業が多い現場では、作業者の動線、動作や作業内容の分析など原因対策の具体化に向けて要因特定を行い、改善サイクルの仕組み化に貢献するという。
一元管理した現場データの活用により、継続的な製造現場の改善・進化に貢献
エッジ領域で多様なデータを収集・蓄積し、一元管理を可能にすることで、製造現場で自動化すべき領域を特定し、制御へのフィードバックも可能に。多様化・複雑化する課題に対しても、アプリケーションの現場実装や、AIの活用などにより、現場のDXを進め現場革新を支援するとしている。
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