英現地時間11月23日、Coltテクノロジーサービス(以下、Colt)とIBMは、製造業のバリューチェーンにおける「インダストリー4.0」技術導入上の課題を解決する、共同ラボ環境の立ち上げを発表した。
共同ラボは、5Gや目視検査、サプライチェーンの遠隔測定監視、IT/OTセキュリティ、遠隔管理、脅威監視などを活用して収益化する方法を模索し、実地体験を提供する予定だとしている。また、Coltは次世代クラウド型SD-WANサービスと仮想化コンピューティング・プラットフォームで「Colt Edge」を活用する予定だという。
IBMコンサルティングとの協力により、IBM Cloud SatelliteやIBM Maximo Application Suiteなど、IBMのハイブリッド・クラウドとAI技術を統合。両社の技術を組み合わせることで、ネットワーク・エッジでのITとOTの円滑な融合を実現しながら、製造業務のパフォーマンスを最適化する環境を顧客企業に提供することが可能になるとしている。
なお、ラボではインダストリー4.0実現に向けて、3つの基礎となるエッジ・ユースケースを統合し、実現したという。
- 目視検査:不良部品やサプライチェーンの問題を特定し、次のアクションを工場でのシナリオに基づいて自動的に起動する
- サプライチェーン・テレメトリー:Maximoが在庫や部品の減少を検知し、新規発注、充填作業を自動化する
- エッジでのセキュリティ:IT/OTおよびクラウド環境全体にわたり脅威を監視し、データを保護する
Colt イノベーション担当副社長 ミルコ・ヴォルトリーニ(Mirko Voltolini)氏のコメント
ColtとIBMは長年にわたりパートナーシップを築いており、ラボの立ち上げは、私達のパートナーシップの力をお客様にお見せするものです。IBMとColtの専門性によって強化された、最適な接続性、エッジ、スマート製造ソリューションを結集し、IBM Maximo Application Suiteへの移行を支援し、お客様の変革への道筋ををいかに支援できるかを実証します。