パナソニック コネクトは、貨物運送事業（定温物流）や倉庫業を行う福岡運輸が、「配送見える化ソリューション」と頑丈ハンドヘルド端末「TOUGHBOOK（タフブック）」を採用したことを発表した。2023年3月から神奈川地区で稼働を開始し、同年10月から全国へ順次拡大する。
福岡運輸では、最適な配車計画を組む集配業務において、ドライバーの現在地や業務進捗を可視化するため、2016年に動態管理システムを導入したとのこと。しかし、ある程度の可視化はできたものの、個々の荷物に関する情報まではわからなかったため、最後の確認はドライバーに直接電話で確認する必要があるなど、改善の余地があったという。
今回、集配業務全体を可視化することで現場運用を効率化し、顧客サービスの向上を目的として、配送見える化ソリューションを導入。同ソリューションを既存の基幹システムとリアルタイムに連携することで、荷物単位での配送ステータスの管理、電子サインによる受領エビデンスの取得、ドライバーと事務所間での集配指示やメッセージのやりとりが可能になるとしている。
また、TOUGHBOOKにおいては、デジタル検品の際のスキャンスピードが早く、少ない工数で誤配送のリスクが軽減するという。
パナソニック コネクトは今後、可視化に加え、配送業務における実績データの分析・活用により物流のボトルネック解消に取り組むなど、新たな付加価値の創出と提供を目指すとしている。
【関連記事】
・日立とパナソニック コネクトが生体認証で協業 新サービスの創出に向け今春から実証を開始
・パナソニックコネクト、クラウド型「カメラデータプラットフォーム」を発表
・北海道日本ハムファイターズの新球場に、パナソニック コネクトの映像制作ソリューションが採用
