伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は、システム運用における情報収集・連携を効率化し、オブザーバビリティの強化につなげるクラウドサービス「PITWALL」を開発し、海外市場での展開に先行して、11月20日から日本国内への提供を開始する。
PITWALLは、システム監視やログ収集、トランザクションのトレースといった各種管理ツールに対するアクセスを自動化し、インシデント発生時の対応フローやパターンを可視化して、オブザーバビリティの向上を実現するクラウドサービス。システム障害やセキュリティインシデント、データ欠損などが発生した際の事象確認、影響範囲の調査などの初動対応における情報収集を効率化することで、システムの状態把握や復旧に要する時間を短縮し、運用現場における対応品質の向上に貢献するという。
また、監視・ログ収集・パフォーマンス測定などのツールに加え、インシデント管理ツールや構成管理システム、ナレッジベースや関連部署に連絡するためのコミュニケーションツールとも連携が可能。障害やインシデントのパターンに応じたフローをPITWALL上で作成することで、状況に応じた利用すべきツールが可視化でき、各ツールへのアクセスも一元化できるため、システム状態の把握や障害対応のプロセスを標準化し、属人化の解消につながるとしている。

CTCは今後、ディープラーニングや生成AIを活用した障害情報の分析や可視化なども視野に、PITWALLの機能拡充を図り、顧客システムの安定稼働を支援していくという。
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