「スマーター・コマース」は、IBMが提唱している「スマーター・プラネット」というビジョンの下に位置づけられるという。
「スマーター・コマース」ビジョンを提唱すると同時に、「スマーター・コマース」を実現するため、実績のあるソフトウェアを活用しながら、戦略策定のコンサルティング、システム構築、運用・保守までのサービスを6月1日から提供するという。
発表によると、「スマーター・コマース」は、マーケティング、販売、サービス、購買などコマースのすべての段階を対象とし、次のような特徴を持つシステムの構築を目指すとしている。
・お客様視点で変化を素早く察知し、迅速かつ柔軟に対応
・実店舗、Web、モバイル、コールセンターなど複数のチャネルにまたがった業務、顧客、在庫などの統合
・モノや人に関わる情報(モノゴト)をデジタル情報として取り込んだ、デジタル
と実世界(リアル)の融合
IBMでは、「スマーター・コマース」を推進するために、25億ドルを投資してスターリングコマース(Sterling Commerce)、ユニカ(Unica)、コアメトリクス(Coremetrics)を買収し、IBMソフトウェア製品群を拡充させたという。これらの実績のあるソフトウェアを統合・連携させることで、購買、マーケティング、販売、サービスといった、商取引全体のバリューチェーンを強化するとしている。