「SPATIOWL」は、「基盤提供サービス」と「業務提供サービス」との2つのサービス群で構成されるという。
「基盤提供サービス」は、車両を走行させることで収集されるプローブ情報(位置や移動時間など)や、さまざまなセンサーから収集される大量の位置情報を活用し、多様なデータをリアルタイムに分析し、外部情報と連係させる機能群をクラウド・コンピューティングで提供するもの。これにより、リアルタイムな渋滞情報の提供や都市計画の立案、新たな地域住民サービスの提供など、位置情報を活用した独自のサービスを開発することが可能だという。
「業務提供サービス」は、渋滞情報の提供サービスや商用車両への運行支援サービスなど、すぐに使えるサービスとして提供されるという。
発表によるとこのサービスの特徴は次の通り。
・多種大量の情報を相互に関連させて分析
タクシーや商用車からのプローブ情報、人や施設の情報、センサー情報、インターネット情報などを、データ種別ごとにレイヤーで管理し、位置を座標に配置することで、相互に関連させて分析。
・クラウドサービスとして提供することで短期間で安価に利用可能
大量のデータをリアルタイムに蓄積、処理する仕組みを独自で構築するには時間がかかり、また高価なシステム開発が必要だが、クラウドサービスとして提供することで、必要なサービスや分析結果だけを短期間で安価に利用可能。
・富士通とユーザーが保有するデータを組み合わせることで新サービスを実現
富士通が保有するタクシープローブ、商用車データと、ユーザーが保有するさまざまなデータとを組み合わせて、新しいサービスを開発可能。