新製品は、メインメモリ領域の可用性を向上させる、コントローラ強化やスペアリング方法の拡充を実施するとともに、メインメモリ領域の効率的な利用が可能となる「Address Based Memory Mirroring機能」に対応することで、拡大するビッグデータ活用ニーズとシステムの安定稼働に対する信頼性に応え、ユーザの基幹システムの高度化を支援するとしている。
発表された4機種は次のとおり。出荷開始はいずれも7月31日を予定(カッコ内は税別の最小構成価格)。
- NX7700x/A3012M-4(3,275,000円~)
- NX7700x/A3012L-2(3,589,000円~)
- NX7700x/A3012L-1(3,017,000円~)
- NX7700x/A3010M-4(1,684,000円~)
また、新製品の特徴は次のとおり。
1. 効率的なミラーリングや複数回障害に耐えるスペアリング等で可用性向上
従来、メインメモリ領域の可用性を向上させるためのミラーリングでは、メインメモリ領域のすべてを2重化する必要があり、実使用量の2倍の領域確保が必要だった。
「Address Based Memory Mirroring機能」は重要領域のみを2重化することが可能で、これにより、限られたメモリ領域を、ビッグデータの収集・分析のためのインメモリDBとして有効に利用。
また、物理障害に対応するメインメモリのスペア領域設定範囲を拡大することで、メインメモリ領域が複数回の障害に遭った場合でも、システムを継続して稼働させることが可能になった。
さらに、データ活用を行う上で重要な、外部ストレージやネットワークと接続するI/Oカードの障害時に、無停止で予備カードへ切り替える「Mission Critical I/O Failover機能」も搭載。
2. 最大4CPU(72コア)で従来機比約20%の性能向上
最新インテル Xeon プロセッサー E7 v3 ファミリーを最大で4CPU搭載し、従来機比で約20%の性能向上を実現。
また、内蔵ディスクは12Gbpsの高速SASインターフェースや、従来機比で容量2倍の高速ストレージに対応し、大容量データを持つ基幹システムと連携したビッグデータ活用基盤や、プラント故障予兆監視やITシステムの異常検知などで有効なインバリアント分析等の高速集計・検索を実現するリアルタイム分析基盤を構築可能。