今回のサービス開始により、コストメリットの高いAzureのオンデマンドクラウドサービスと一緒に、エンタープライズ向けの高速Hadoopを使用することが可能になるという。
MapRは、Azure上で高速でかつ拡張性と運用性の高いHadoopプラットフォームと、多量なデータをリアルタイムにデータ活用できるNoSQLデータベースを提供する。
MapRディストリビューションは、ハイパースケールリポジトリであるAzure Data Lakeとも統合されるため、ユーザはクラウド上で統合分析、統合データストレージ機能の多層のシステムを活用可能になるとしている。
また、日本では日本ユニシスが開発した「汎用データ処理ツール」を組み合わせクラウド上から提供する、ビッグデータ分析のためのデータ活用基盤「データ統合・分析共通PaaS」ソリューションラインナップとして「MapR on Azure」が採用された。
「MapR on Azure」上での日本ユニシスの「データ統合・分析共通PaaS」のサービス提供は、同環境上に構築する業務アプリケーションの開発などをワンストップで提供することを意味し、顧客企業は、月額課金による少ない初期投資で高速かつスケーラブルなデータ統合基盤環境の早期構築が実現するとともに、ビッグデータの利活用が可能になるという。
MapRとマイクロソフトの技術の統合により、クラウド上でHadoopオンデマンドを最善の方法で効率的に使用できるようになり、Azureを利用する企業は、MapRディストリビューションを利用して次のことが可能になる。
- Microsoft Azure Marketplaceから直接MapRの導入と利用
- Microsoft Azure上におけるMapRとMicrosoft SQL Serverサービスの間でのデータ転送
- MapRのNoSQLデータベースであるMapR-DBの導入によるリアルタイムなデータ活用
今回の提携の一環として、MapRはAzure上でのNoSQLデータベース「MapR-DB」の導入を完全サポートする。「MapR-DB」は、分析とBIのための集中型テーブルを利用して低遅延(レイテンシ)、自動同期でビジネスユーザーが地域全体のデータ分析を可能にするマルチマスターテーブルレプリケーションなど、高度な操作機能を備えている。