Rubrikは、同社の年次イベント「FORWARD」にて「Rubrik Security Cloud」を発表した。
「Rubrik Security Cloud」3つの機能
- データ・レジリエンス(回復力):多要素認証に基づくアクセス制御により、論理的に隔離されたイミュータブル(変更不可)なデータ保護を実現する
- データ・オブザーバビリティ(可観測性):データの異常、暗号化、削除、変更を検出する機械学習による「ランサムウェア監視と調査」、最も機密性の高いデータを見つけて分類し、流出リスクを評価する「機密データ監視」、侵害の指標を特定してデータ内の最後のクリーンコピーを見つける「脅威監視とハンティング」など、データに対するリスクを継続的に監視して調査することが可能
- データの復旧:特定のファイルやアプリケーションデータ、あるいは組織全体の大量のデータであっても脅威を素早く封じ込め、データを復元。新しい脅威検知機能では、マルウェアを隔離し、感染したデータへのユーザーアクセスを制限することで、より安全な復旧をサポートする
同社CEO兼共同創設者であるビプル・シンハ(Bipul Sinha)氏は、「サイバー犯罪が日々巧妙になり、世界中のすべての企業が脆弱性を抱えています。Rubrik Security Cloudをお使いいただくことで、お客様の防御体制を強化し、企業内、クラウド、SaaSのワークロードにまたがるビジネスの安全を確保します。当社のデータセキュリティプラットフォームにより、お客様はデータの保護と迅速な復旧が可能となり、この新しいサイバー環境の中でも活躍することができます」と述べている。
研究開発による今後の機能追加
データ・オブザーバビリティの一部として、「Microsoft 365」向けセンシティブデータディスカバリーによる、Microsoft 365内のセンシティブデータ検出・分類、リスク評価などを実行し、規制へのコンプライアンスを維持できるようにするという。なお、同機能は、Rubrikとマイクロソフトの協業のもとで構築されている。
Microsoft Azureのバイスプレジデントであるユルゲン・ウィリス(Jurgen Willis)氏は、「企業は、深刻化するサイバー脅威からデータを守るためにデータ復元戦略を立てる必要があります。Rubrik Cloud VaultとMicrosoft Azureとの連携機能を提供するRubrikのSecurity Cloudは、お客様のゼロトラスト実践を加速させるのに役立つことを期待しています」とコメントしている。
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