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生成AIって何?今さら聞けない最新テクノロジーの変遷から未来の働き方までを総ざらい

未来のビジネスマンに求められる3つの能力とは


 生成AIは新たなコンテンツを生成する革新的な技術として、私たちの仕事や日常生活を大きく変え始めています。国内でも続々と生成AIを活用したサービスが生まれる中、生成AIで何ができるのか、具体的にどのように自分の仕事や生活に影響を与えるのか、イメージが湧いていない人も多いのではないでしょうか。新しい技術は魅力的ですが、そこに潜むリスクを十分に理解しないで利用してしまうと、取り返しのつかない重大インシデントにもつながりかねません。そこで、今回紹介する一冊は、白辺陽『生成AI 社会を激変させるAIの想像力』(SBクリエイティブ、2023年5月31日)。生成AIの変遷をさらいながら活用のヒントを一緒に探っていきましょう。

AIブームはいつから? 今は第3次AIブームの最中

 まずは、AIの歴史を振り返ってみましょう。

 AIに対する注目が最初に高まったのは1960年代のことです。「ELIZA」という対話型AIを搭載したコンピューターなどが開発され、第1次AIブームが到来しました。次にAIが注目されたのは1980年代。第2次AIブームと言われるこの時代には、専門性の高い領域に特化したAIが登場しました。

 そして、2000年から現在まで続いているものが第3次AIブームです。機械学習の登場によってディープラーニングの仕組みが確立され、文字や画像、音声を認識して活用するサービスが普及しました。そして、学習済みデータからコンテンツなどを生成する「ChatGPT」が一般公開されたことを皮切りに、画像生成AIや動画生成AIなどが次々と登場したことによって“生成AI(Generative AI)”が大きな注目を集めていると著者は言います。

ChatGPTは今までのAIとどう違うのか

 生成AIの代表格であるChatGPTについて見ていきましょう。同サービスをはじめ、DALL·EやWhisperなどは、AIの開発・研究を行うOpenAIが生み出した生成AIです。

 2018年にGPT、2019年にGPT-2が発表されましたが、GPT-2は悪用を防ぐ観点からフルスペック版は非公開になっていました。2020年にはGPT-3を発表し、段階的に登録ユーザーの試用が可能になると、2022年11月にGPT3.5を使ったChatGPTが一般公開され、公開からわずか5日で登録ユーザー100万人を突破。約2ヵ月経った頃には1億人を超えていました。そして、2023年3月には、より精度を高めたGPT-4が一般公開されています。

 なぜこれほどまでにChatGPTは注目されているのでしょうか。白辺氏は、「どんな質問に対してもその場で情報をつなぎ合わせ、文章自体を新しく作っていく」(『生成AI 社会を激変させるAIの想像力』39ページより引用)ことが今までのAIとの大きな違いだと指摘します。また、高精度なプログラムを書ける機能も備わっており、実用的だと評価しています。

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犯罪に悪用される恐れも、生成AIに潜むリスク

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この記事の著者

竹村 美沙希(編集部)(タケムラ ミサキ)

株式会社翔泳社 EnterpriseZine編集部

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