SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

EnterpriseZineニュース

シナジーマーケティング「DAYS GRAPHY」を触ってみた──“思い込み”のない顧客理解を目指す

 2024年11月19日、シナジーマーケティングは「DAYS GRAPHY(デイズグラフィ)」のメディア向け体験会を開催した。

 同社は、2000年に創業されたSaaS型CRM「Synergy!」を主力プロダクトにもつ企業。同年8月より新サービスのDAYS GRAPHYを提供している。DAYS GRAPHYは顧客理解を深めるためのサービスであり、クチコミやレビューコメントを読み込むことで、エスノグラフィに基づいた形で日常や生活状況が描かれた“顧客像”を生成できるという。

 同社 阪口奨氏は、「顧客管理ができたとしても、それを実務に活かせていない」と下図を示しながら指摘。特にBtoC企業では、“消費者は自分である”という思い込みであったり、外部委託のためにノウハウを蓄積できていなかったりと、自社で顧客理解を深められない要因がいくつもあると話す。

[画像クリックで拡大]

 また、マーケティングリサーチの観点からは、顧客が曖昧かつ不正確、無意識的に行動している点などもハードルになっており、これにより“都合の良い”顧客像が生まれてしまっているともいう。そこで同社は、先述したDAYS GRAPHYをローンチ。OpenAI社のChatGPTを用いながら口コミや商品レビューから顧客像を生成し、チャット形式で質問を行えるようにしていると阪口氏。「商品の口コミ数が少なくとも生成でき、ペルソナだけでなく、どのような日常生活を送っているのか生成可能だ。これまでのマーケティングリサーチで培ってきたノウハウも体系化しており、最適な質問も動的に生成できる」と強調する。

シナジーマーケティング株式会社 クラウド事業部 サービスデザイングループ マネージャー 阪口奨氏
シナジーマーケティング株式会社 クラウド事業部 サービスデザイングループ マネージャー 阪口奨氏

 体験会では、Amazonのカスタマーレビューから30件の口コミをcsv形式でまとめたファイルを利用。Webブラウザベースでの利用が可能で、下図のようにプルダウン形式で生成条件を指定する。

性別や分析パターンなどを指定可能
[画像クリックで拡大]

 数分の後に生成された結果には、重要度の高い“架空の顧客像”が5つ提示され、それぞれ日常生活をどのように過ごしているのか、どのような価値観をもっているのかなどの情報も付与。このとき価値観の生成においては、同社が顧客分析/顧客理解のフレームワーク「Societas(ソシエタス)」が用いられているという。

 また、トーク画面に遷移すると、下記のように生成した顧客像にチャット形式でインタビューも実施できる。都度、最適な質問をサジェストしてくれるため、顧客インタビューに関するスキルが高くなくともヒアリングが可能だという。

全員に顧客インタビューをしている様子、個別に質問を投げかけることも可能だ
[画像クリックで拡大]

 「あくまでも口コミから想定した顧客像であり、バイアスを取り払った形で顧客理解を深められる」と阪口氏。DAYS GRAPHYにより、多くの要素を表出させ、アイデアを生み出すことにつなげられるとする。なお、現在は消費財メーカーなど、大手企業10社ほどが利用。将来的には、対話から得られるインサイトを自動抽出できるような機能アップデートも予定しているとした。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
この記事の著者

岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)

1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/news/detail/20845 2024/11/19 18:59

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング