AI台頭で目まぐるしく変化する「次世代データ基盤」の要件──明日から使える実践的なアプローチを学ぼう
【11月7日オンライン開催】「Data Tech 2025」視聴登録受付中

EnterpriseZineでは、11月7日(金)にオンラインイベント「Data Tech 2025」を開催。味の素や東京海上日動システムズ、関西電力などの企業のほか、データの情報発信を積極的に行う横山翔(ゆずたそ)氏といった有識者などが登壇し、「データ」に関する最前線の情報をお届けする。本記事では、イベントの見どころを紹介。進化の早いAI時代に押さえるべきデータ基盤構築・活用のポイントを、ぜひキャッチアップしていただければ幸いである。
AIに適切なデータを渡すための土台を整える
AI活用が加速している昨今、一部の専門家がデータを分析・活用するのではなく、誰もがデータを扱えることが重要視されるようになった。そして今や、「AIにどれだけデータを適切に渡せるか」という点が、企業のデータ活用の成功を左右する重要な要素となっている。
リアルタイム性やセキュリティはもちろん、多様なフォーマット、基幹系を含めた散在するデータの連携など……求められる要素が刻々と変化する中、そうした要件に対応できるデータ基盤を整えることは、IT部門にとって重要課題のひとつだろう。
11月7日(金)に開催されるEnterpriseZine編集部主催イベント「Data Tech 2025」では、“AI時代を生き抜くためのデータプラットフォーム構築”をテーマに数々の講演を用意。本記事では、講演の見どころを紹介する。

事前登録の上、当日視聴された方の中から抽選で書籍をプレゼントする企画も実施中
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味の素、東京海上日動が「Snowflake」「Databricks」で進めたデータ基盤構築
基調講演には、味の素でDX推進部長を務める小林文宏氏、東京海上グループのデータ基盤構築を先導した東京海上日動システムズの木村英智氏が登壇。いち早く全社規模でのデータ活用基盤を整備した両社に、構築の目的や具体的なプロセス、プロジェクトを成功させるために必要なリーダーシップなどを語ってもらう。
また、味の素は基盤となるサービスに「Snowflake」を、東京海上日動は「Databricks」を活用してきた企業でもある。セッション後半には、EnterpriseZineチーフキュレーターである谷川耕一氏がモデレーターとなり、それぞれの基盤の選定理由や実際に活用してみて分かった所感なども深掘り。本格的なAI活用に向けた両社の今後の展望なども紹介する。
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味の素
コーポレート本部 DX推進部 部長
小林 文宏氏
1993年に新卒で日揮に入社。国内外の医薬品、食品工場建設プロジェクトのプロセス設計、プロジェクトマネジメントを担当。2004年に味の素に入社。2016年から味の素エンジニアリング 川崎事業所長と国内三事業所統括部長(常務)。在籍時に新規DXビジネス立ち上げ。2024年からDX推進部長。

東京海上日動システムズ
デジタルイノベーション本部・データ活用部長 兼 シニアデータサイエンススペシャリスト
木村 英智氏
IT企業を経て2005年に東京海上日動システムズへ入社後、大規模コンタクトセンターシステム、保険業務システムなどを担当する傍ら、データ活用・データサイエンティスト育成のリーダーとして活動。2017年にデータ活用支援・データ分析支援業務を事業化し、データレイク・データ分析環境構築、機械学習モデル開発・システム組み込みなどに従事。現在は生成AIを活用したプロジェクトも推進中。
“データのプロ”ゆずたそ氏とともに、AI時代に取り残されないデータ基盤の要件を考える
特別講演には、かつてリクルートやメルカリにてデータ活用を推進し、企業のデータ基盤システム構築から保守運用までを支援する風音屋を創業、そのほかSNSやブログなどで「ゆずたそ(@yuzutas0)」としてデータに関する情報発信も行っている横山翔氏が登壇。同氏の視点から、「AI時代に必要となるデータプラットフォームの要件」を解説してもらう。
進化が早いAI・データの領域では、基盤構築にあたって「こういった要素が必要だろう」と大まかに予測できたとしても、提供されるソリューション側の進化が追いついていないこともしばしば。そのような状況下、IT部門がとるべきアクションは何か。本講演を通して、次世代データ基盤に最低限必要な要件から今後必要となってくるであろう要素まで、“今”網羅すべき情報をキャッチアップできる講演だ。
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風音屋
代表取締役
横山 翔(ゆずたそ)氏
リクルートやメルカリにてデータ活用を推進、AWSを経て風音屋(かざねや)を創業。
Googleが認定する技術エキスパート「Google Developer Experts」、東京大学 経済学研究科 金融教育研究センター 特任研究員などを担当。
データ基盤構築やデータ分析について情報を発信。主な著書・訳書に『実践的データ基盤への処方箋』『データマネジメントが30分でわかる本』『アジャイルデータモデリング』がある。
「データマネジメント賞2025」大賞を受賞した関西電力が進める“AIレディ”なデータマネジメント
クロージング講演には、JDMCの「データマネジメント賞2025」で大賞を受賞した関西電力のIT戦略室長 上田晃穂氏が登壇。2030年に到来が予測される「AI産業革命」を見据えて、同社が取り組んでいるデータマネジメントについて紹介する。
関西電力は2018年からDX推進の取り組みを始め、各部門にてデジタルを織り込んだ部門DX計画を策定・実行。今や、DXの優等生企業としても知られる。そんな同社では、データマネジメントを「DX、AI活用推進に必要不可欠なもの」と定義し、データの品質・ガバナンス・利活用文化を一体的に整備した。
本講演では、社内でデータ・AIを効果的に活用できるヒントをシステム面・組織面の両方から深掘り。先進的かつ着実なアプローチをとおして、自社に生かせるヒントを得られる講演だ。
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関西電力
理事 IT戦略室長
上田 晃穂氏
大阪大学基礎工学部情報工学科卒、奈良先端科学技術大学院大学修了。1997年関西電力入社後、IT戦略・情報セキュリティを牽引。2024年から関西電力 理事・IT戦略室長として「AIファースト企業」への転換を掲げ、DX推進、生成AI全社活用とDX人財育成、データマネジメントを推進。経済産業省人材育成タスクフォース(データマネジメント/ビジネスアーキテクチャ)委員、関西大学客員教授。
イベント概要
- 名 称:Data Tech 2025
- 日 時:2025年11月7日(金) 10:00-16:30(予定)Google Calendar
- 会 場:オンライン
- 主 催:株式会社翔泳社 EnterpriseZine編集部
- 参加費:無料(事前登録制)
- イベント詳細・申し込みはこちら
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
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