2025年11月21日、スカイ365はベトナム・ニャチャン(カインホア省バクニャチャン区)に海外MSP(マネージドサービスプロバイダー)拠点である「スカイ365ベトナムセンター」を開設。同日、現地では開所式が執り行われた。
スカイ365ベトナムセンターは、グループ初となる海外MSP拠点であり、国内に有している札幌と東京に続く拠点。DR(災害復旧)体制の強化、グローバルサポート体制の拡充につながるものであり、AIを活用した「AIOps」体制の構築を目的としたものだ。ニャチャンは台風や地震が少なく、今後成長が見込まれるベトナム南中部の都市であり、同センターはニャチャン北部の軍・民間の共用を目的とした施設「アーミーソフトウェアパーク」内に入居している。
なお開所式当日、ニャチャンを含むベトナム沿岸部は記録的な豪雨にともなう洪水被害に見舞われた。同社 代表取締役社長 藤岡真悟氏は哀悼の意を表するとともに、スカイ365ベトナムセンター開設への思いを次のように述べた。
「2年ほど前からどこに拠点を設けるか考えていた。当初、米国や欧州への進出を考えていたが、アジアの中でもベトナムが最良の選択肢だった。実際にニャチャンに足を運び、自然も綺麗で食べ物も美味しく、人々も優しいことを実感している。今回の開所は始まりであり、これからベトナムの成長とともにビジネスを大きくしていきたい」(藤岡氏)
また、同年3月にスカイ365を子会社化し、MSP事業の強化を発表したBeeX 代表取締役社長 広木太氏は、「ニャチャンであればビジネスを拡大できると確信している」と意気込みを述べる。さらにテラスカイ 取締役CFOを務める塚田耕一郎氏も臨席し、祝辞を送った。
株式会社テラスカイ 取締役CFO 専務執行役員 管理本部 本部長 塚田耕一郎氏
他にも、現地からはカインホア省など、多数の有力者が駆けつけた。
アーミーソフトウェアパーク センター長 トゥアン・ヴァン・チャン氏
今後スカイ365は、まず1年以内に24時間/365日で対応するための体制構築を目指すとのことだ。
スカイ365ベトナムセンターの概要
- 拠点名:スカイ365ベトナムセンター
- 所在地:ベトナム社会主義共和国 カインホア省バクニャチャン区
- 事業開始日:2025年11月20日
- 事業内容:AIを活用したITシステムの運用保守(AIOps)、SAPシステムの運用を含む専門的なBPO業務、グローバルサポート業務
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岡本 拓也(編集部)(オカモト タクヤ)
1993年福岡県生まれ。京都外国語大学イタリア語学科卒業。ニュースサイトの編集、システム開発、ライターなどを経験し、2020年株式会社翔泳社に入社。ITリーダー向け専門メディア『EnterpriseZine』の編集・企画・運営に携わる。2023年4月、EnterpriseZine編集長就任。
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