Z.aiは、オープンソース大規模言語モデルの最新版「GLM-4.7」をリリースした。同社はこのモデルを、実際のソフトウェア開発や本番環境での利用に適したモデルとして位置づけていく取り組みを強化しているとのことだ。
最新モデルは、実際のエンジニアリング業務を想定して開発されており、長時間かかるタスクの実行、安定したツール呼び出し、他段階推論などを重視した設計になっているという。
前モデルのGLM-4.6と比較して、コード生成、複雑な推論、エージェントの実行が強化されているとのこと。長大なタスクでも、より制御しやすく一貫した性能を発揮し、無駄のない簡潔な文章を出力し、多くのオープンソースモデルにありがちな弱点を克服していると述べている。
実際に近い環境で性能を評価するために、Claude Codeなどの本番に近い環境において、フロントエンドからバックエンド、コマンド実行まで、100の実際的なプログラミングタスクでGLM-4.7のテストを実施したところ、GLM-4.7はGLM-4.6よりタスク完遂率が高く、安定性も向上しており、GLM Coding Planの標準モデルとして採用されているという。
ベンチマーク結果においても、BrowseCompで67.5、τ²-Benchで87.4のスコアを達成しており、特にτ²-Benchの結果はオープンソースシステムとして過去最高とのこと。SWE-bench VerifiedやLiveCodeBench v6などコーディング能力を測るベンチマークでも、総合的な性能はClaude Sonnet 4.5に迫る水準とのことだ。また、Code Arenaの大規模なブラインド評価において、100万件以上の比較による投票の集計結果でも、GLM-4.7はオープンソースモデルの中で第1位になったとしている。

このモデルはBigModel.cn APIを通じて利用可能であり、Z.aiのフルスタック開発プラットフォームに統合されているとのことだ。
【関連記事】
・楽天、新たなAIモデル「Rakuten AI 3.0」発表 約7,000億のパラメータ持つ日本語特化LLM
・リコー、オンプレミス環境向きの次世代LLMを開発 Google「Gemma 3 27B」がベース
・デジタル庁、行政業務での活用に向け「国内開発LLM」の公募を開始──2026年1月30日まで
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
