スキル細分化の高ーい壁?
組織が必要とする機能までは、ほとんどのみなさんが「定義できそうだなぁ」というイメージを持つと思います。ところがその「機能に対するスキル」を自信持って定義できると思う方は少ないかもしれませんね。そうです。何もないところから作っていこうとしたらそれは大変です。
そんな時は第1回目でも紹介したスキル標準(ITSS、UISS)や職業能力評価基準(JAVADA)を活用するのがベストです。
ベストですと言い切ってはみたものの。。
実は、最近IPAから公表された「IT人材白書2011(調査年:2010年度)の第3部第2章スキル標準の活用と課題」を読むと標準が「わかりにくい」、「難しい」、「導入方法がわからない」という意見が多いようです。
その原因は標準がカバーしている範囲が全方位なので多すぎるとか、自社に合わせてカスタマイズするのにどこからやればいいの?ということがあるからではないでしょうか。
実は私もIPAで公開している解説書や活用の手引きなどを見ただけではなかなか理解が進みませんでした。
ところが、実際に弊社の業務を分析して、スキル標準の考え方にそって機能を明確化し、スキルを細分化していったところ、意外とあっさり理解が進むものです。「具体的にやってみよう」がとても大事です!
手前味噌になりますが弊社が提供するESIクイックスタートモデルというITスキル標準を軽量化した人財育成フレームワーク(Webアプリケーション)をご利用していただくのも1つの手段です。(無償でフレームワークづくりを体験できますよ!)
「回答ランク」の凡例が表示された画面を見ながら「問合せサポートに必要なスキルを確認するための設問」は以下のような画面イメージで分かりやすいですね。

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二階堂隆(ニカイドウ タカシ)
株式会社ワン・オー・ワン 代表取締役社長データベースソリューションを中心とする自社ブランド製品の開発/販売/コンサルテーションが業務の中心。モットーは、「何事もシンプルに考えること・実装すること」。趣味は身体を動かすこと、とくにサッカーはプレーも観戦も大好き。浦和レッズの熱狂的ファン。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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