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「情報化白書」ITレポート

デジタルフォレンジックとは何か

インシデントや脅威への対応の現状[4]

2011年11月に翔泳社より刊行された『情報化白書 2012』(一般財団法人日本情報経済社会推進協会編)は、IT業界の現状を俯瞰することを目的として、最新トピックスからITに関連した法制度などに至る広範な記事を掲載している。このコーナーでは、『情報化白書 2012』の編纂に合わせて行われた調査報告などからまとめたレポートを紹介していく。その第3弾として、『情報化白書 2012』の記事から「インシデントや脅威への対応」を5回にわたって掲載する。

2 デジタルフォレンジック

2.1 フォレンジックとは何か

 フォレンジック(forensic)とは、法医学、鑑識を意味する言葉である。コンピュータの関連分野でフォレンジックという場合、消去されたデータやファイルの痕跡も含めた記録媒体の調査のことを指す。

 いまやコンピュータといえばノートパソコンやデスクトップパソコンだけでなく、携帯電話、スマートフォン、電子書籍用端末、タブレット型コンピュータ、携帯ゲーム機など、さまざまな形態のものが存在する。情報処理を行うことができる機器を用いて人間が何らかの情報処理を行ったならば、そこに痕跡や材料となる情報が残る。

 材料を集めて時系列に並べて整理し、調査対象となる人間のコンピュータ上の「行動」を探る。そのための知見や技術分野をデジタルフォレンジックと呼ぶ。

次のページ
2.2 フォレンジックの歴史と最近の事件

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この記事の著者

中谷 昌幸(ナカタニ マサユキ)

一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター早期警戒グループ マネージャ。
2005年よりJPCERTコーディネーションセンターにおいて、早期警戒業務に従事。2009年より、同グループマネージャとして、インターネット定点観測、Information Analystチーム、インシデントハンドリング...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

園田 道夫(ソノダ ミチオ)

2000年頃より主に情報セキュリティ関連の教育、コンサルを行ってきた。2003年より日本ネットワークセキュリティ協会(JNSA)主催インターネット安全教室講師および非常勤研究員。2004年より情報処理推進機構(IPA)にて企業向けセミナー講師および非常勤研究員。2004年より経済産業省主催セキュリティキャンプの講師...

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