きたる9月11日、「エンジニアが知っておくべきDB高速化のためのビッグデータテクノロジー」と題し、初のDB Onlineの冠セミナーイベントを開催することになった。流行のビッグデータというキーワードが入っているが、どちらかといえばもっと地に足の着いた、いま現実的に大量データをどうやって高速に処理し活用すればいいかにフォーカスした内容となる予定だ。簡単にイベントのプログラムを紹介したい。
-
- Page 1
-
今回は、とくに進化の著しいハードウェア領域に踏み込んでいく。最新のハードウェアに移行すれば、当然ながらこれまでよりは大量データを高速に処理できる。とはいえ、入れ替えただけではハードウェアの性能を、最大限に利用することにはならない。データベースというソフトウェアと最新のハードウェア技術をどのように組み合わせればいいのか。さらには、自分たちがやりたいことのためには、どのような最新技術が適しており、それをどう設定していけばいいのか。
今回、話題として取り上げるのは、システムの中ではよりインフラに近い部分になる。普段は、ソフトウェアエンジニアがあまり触れない領域かもしれない。しかしながら、今後のエンジニアにとっては、ソフトウェアもハードウェアもその特長を理解し、活用できるスキルが必要とされるはず。とくにビッグデータというキーワードが出てきた際には、ストレージ、サーバー、メモリー、SSDなど、ハードウェアの知識がかなり重要になるだろう。
キーノートスピーチでは、DB Onlineの記事でもお馴染み、ITRのアナリスト生熊さんにビッグデータで先行する企業がいま何を考え何を実践しているかを紹介してもらい、まだビッグデータに着手していないユーザーは何を考え何をしていけばいいかのヒントについて解説してもらう。

もう1つのキーノートスピーチでは、これまたDB Onlineではお馴染みマイクロソフトの北川さんが登場、データベースの高速化で実現できるビッグデータの活用術を解説してもらう。おそらく、データベースの性能に直結する「IO高速化」がキーワードになるだろう。

続いては、リレーセッションだ。こちらは、フュージョンアイオーの大浦氏、EMCジャパンの若松氏、日本ヒューレットパッカードの伊藤氏が登場。北川さんをホストに、リレー形式で各社の持っているハードウェア技術を紹介してもらう。もちろんその内容は、ビッグデータを活用するために必要なデータベース高速化のために必要となるハードウェア技術だ。

最後は、マイクロソフトのエバンジェリスト西脇さんに登場してもらう。彼が日頃のエバンジェリスト活動の中で、ビッグデータをどのように捉え、ユーザーは今後ビッグデータにどうか関わればいいと考えているかを紹介してもらう。西脇さんはもちろんマイクロソフトのエバンジェリストであり、ソフトウェアの専門家だ。とはいえ、かなりのハードウェアギークの一面も持っている。そんな彼が、ビッグデータをキーワードにした際に気になっているハードウェア技術は何なのか。そのあたりも掘り下げていく予定だ。西脇さんからは是非とも、今後のビッグデータ活用の展望を引き出したいと思う。

ビッグデータをバズワードで終わらせないために、何を選択しどう活用すればいいのか。今回のセミナーで、賢いユーザーがビッグデータ活用でやるべきことのヒントをお伝えできればと考えている。
DB Online Day お申し込みはこちら
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア