SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

EnterpriseZine編集部ではイベントを随時開催しております

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

イベント・セミナーレポート(運用管理)

クラウド的ユーザー体験に欠かせない運用ツールとは

#IT Initiative Day2010運用管理スペシャル


本格的なクラウド時代の到来を前に、今企業システムのあり方が変わろうとしている。 その要となるのが仮想化技術であり、企業システムを仮想化するための環境も整いつつある。しかし、単純にシステムを仮想化しただけで十分な効果は得られるだろうか?また、システムを仮想化したことで、顧客が期待するようなサービスが本当に提供できているのだろうか?日立製作所の鎌田義弘氏は、仮想化導入の効果を発揮するための運用管理について解説した。  

クラウド的体験提供の大前提は仮想化への移行

 現在、多くの企業がクラウドに注目している理由は、IT資産の有効活用によるコスト削減への期待である。これは、外部のリソースを利用することにより、自社が抱えていたIT資産を所有せずにすむためである。ただ、日立製作所の鎌田義弘氏は「クラウドが企業にもたらす直接的な効果だけでなく、もっと幅広い観点からクラウド的な技術やサービスがもたらす変化に注目すべき」と指摘する。

株式会社 日立製作所
ソフトウェア事業部
JP1マーケティング部 オープンミドル運用管理推進部長
鎌田 義弘氏
株式会社 日立製作所 ソフトウェア事業部 システム管理ソフトウェア本部 JP1マーケティング部 オープンミドル運用管理推進部長 鎌田 義弘氏

 たとえば従来では、複数のユーザーでファイルを共有する場合、それぞれが対応アプリケーションを用意する必要があった。しかし、最近ではドキュメントのデータはもちろん、それを閲覧・編集するのに必要なアプリケーション環境もすべてクラウド上で共有できるようになっている。また、かつてのインターネット環境では、アクセスが集中してWebサイトが閲覧できないという場面もよく見られたが、クラウドによりアクセス数増加に対応する形で動的、かつシームレスにシステムを拡張できるようになり、変化に対応できるようになった。それは「システムの都合を意識することなく、やりたいことに集中できる」ことであり、鎌田氏は“クラウド的ユーザー体験”と呼ぶ。

 この体験がユーザーにとって常識となってくると、同じレベルで柔軟なサービスを提供できない企業にとって、こうした変化は脅威となる。逆にいえば、クラウド的体験の提供、あるいは自社内での享受を他社に先駆けて実現できれば、優位に立つ大きな機会となる。

 そして、このクラウド的ユーザー体験を企業が実現するためのポイントが、システムの仮想化なのだ。鎌田氏は「仮想化への移行がキーとなる」と指摘する。サーバー、ストレージ、ネットワーク、ITリソースを仮想化することで、物理環境だけでは不可能だった柔軟なシステム構築が可能になるからだ。ただ、そこで運用コストを考慮しなければ、コスト削減とクラウド的体験の提供を両立できない。

次のページ
仮想環境特有の運用課題とツールが提供できる解決策とは

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
イベント・セミナーレポート(運用管理)連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/2690 2010/12/14 15:03

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング