「A10 Harmony Controller 4.1」では、新たにモジュール型のHarmonyアプリ(App)が追加できるようになり、「A10 Thunder SSLi(SSLインサイト)」や「A10 Thunder CFW」「A10 Thunder CGN」といった、A10の主要セキュリティソリューションからの情報を統合することができる。これにより高度なセキュリティの提供とインテリジェンス機能の拡張を実現するという。
最新版では、アプリケーションの急速な変化とサイバー攻撃の拡大に対応するための分析と管理の強化を行い、アプリケーショントラフィックに応じた詳細な情報と分析情報を提供する。これにより、セキュリティ強化や障害対応時間の短縮、容量設計の簡素化によるTCO削減を実現するとしている。
最新版では、A10 Harmonyプラットフォーム上にオンデマンドでインストールできるプラグインアプリ(App)を実行するためのフレームワークを実装することにより拡張性を向上させたという。
プラグインアプリは、機器の使い方に特化した詳細な分析情報やアラート、サービスやシステムの集中管理機能を提供する。最初にサポートされる「A10 インフラストラクチャアプリ(A10 Infrastructure App)」のセットでは、従来対応していた次世代アプリケーション・デリバリー・コントローラー「A10 Thunder ADC」に加え、次のようなA10の主要セキュリティソリューションをサポートする。
・SSLi App
SSL可視化ソリューション「Thunder SSLi(SSLインサイト)」をサポートするApp。暗号化されたトラフィック、ユーザーの振舞いなど、Thunder SSLi使用時に重要となる詳細情報を入手できる。加えて、SSLi Appでは、機能強化された集中管理機能や設定を簡単にするガイド機能などもサポート。
・GiFW App
セキュリティプラットフォーム「A10 Thunder CFW」によるGiFW(Giファイアウォール)ソリューションに特化した情報を得ることができるApp。制御しているアプリケーションやポリシー、パフォーマンスに関する詳細情報を入手できる。
・CGN App
IPv4枯渇対策/IPv6移行ソリューション「A10 Thunder CGN」に特化した情報を得ることができるApp。収容している加入者やネットワークサービスの提供状況を入手できる。
「A10 Harmony Controller 4.1」は、アプリを追加していくことで機能を拡張できるモジュール型であるため、サードパーティ製品をサポートするアプリのエコシステムも形成できるようになるという。
これにより、サードパーティ製品を含めたインテリジェントなオートメーションが可能となり、システム構築を大幅に簡略化し、正確な運用とセキュリティを確保するための設定検証などを実現することができという。