西日本旅客鉄道は、同社が保有する鉄道事業用に、光ファイバーネットワークを活用した情報通信事業を開始すると発表し、本事業を推進する新たなグループ会社を設立した。
同社は本取り組みについて、国内鉄道事業者における光ファイバーネットワークの開放では最大規模だとしている。
新会社の概要
- 会社名:JR西日本光ネットワーク株式会社
- 代表取締役:山内 崇
- 設立日:2021年7月1日
- 所在地:大阪府吹田市
同社光ファイバネットワークの強み
- 品質:鉄道沿線に敷設していることから、都市間を直線的に最短距離で接続。また、駅部分以外は原則融着接続のため、伝送損失が低い
- 安定性:災害や事故に強く、工事などによる回線停止も少ない。中でも、新幹線は頑強な鉄道構造物上に敷設されているため、安定性が高い
- 信頼性:24時間365日鉄道保守要員が設備を管理しており、異常時も迅速に対応
今後の事業展開
- 2021年秋より、光ファイバーネットワークの空き芯線をクライアントに貸出する「芯線賃貸サービス」を本格的に開始
- 2022年春より、高速データ通信サービスも開始予定
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