KDDIとアイサンテクノロジーは、情報通信研究機構(以下、NICT)が実施した「Beyond 5G研究開発促進事業」に関わる公募に対して、「ドローン・自動運転車の協調制御プラットフォーム」を提案し、10月4日に採択された。
本研究開発において、両社はドローンと自動運転車に対して協調制御を行うためのプラットフォームと、それらをつなぐBeyond 5Gネットワークの研究開発を実施。2022年度以降の実証を推進するとしている。なお、KDDI総合研究所も、KDDIの協力先として本研究開発に参画するという。研究開発の概要は以下のとおり。
ドローンと自動運転を協調制御するための三次元地図を活用したプラットフォーム開発
- スマートドローンプラットフォームと自動運転プラットフォームの位置情報連携を行うための、インターフェイスの開発と連接対応
- ドローンと自動運転における自律運行のベースとなる、三次元地図の統合および、三次元地図のリアルタイム更新機能の開発
あらゆるモビリティがつながるためのBeyond 5Gネットワーク構築に向けた開発
- NICTの電波伝搬シミュレーター活用による、セルラー方式の通信における三次元の電波伝搬モデルの開発
- セルラー方式の通信と衛星を利用した、ハイブリッドアーキテクチャの構築
実証試験
開発した各技術を統合し、2022年度以降でドローン、自動運転、ヒトの組み合わせによる配送の効率化を実証。協調制御プラットフォームとして発展することで、物流最適化や陸上でのヒトの移動にとどまらず、空を含めたヒトの移動における選択肢の増加や様々な分野・サービスへの横展開により、社会基盤の確立を目指すとしている。
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