2025年1月29日、ストックマークは、「Anews」において、生成AIと社内外情報を活用可能なAIエージェント「調査エージェント機能」を同年3月にリリースすると発表した。
Anewsは、自然言語処理技術を活用した、組織で情報収集・市場分析を共有できるナレッジマネジメントサービス。今回発表された機能により、専門性の高い情報の分解や整理・要約を容易に実行し、ベテラン社員が担うような「保有技術を活用した新規用途の探索」や「顧客の課題を整理した提案骨子の作成」などをワンクリックで生成することが可能になるとのことだ。
機能の詳細は以下のとおり。
- プロンプトエンジニアリング:ユーザーのプロンプトをAIが自動で分解。Anewsを利用する顧客の活用支援や、新規用途探索に向けたAI活用の実証実験を通じて得た知見をもとに実装されており、ベテラン社員が担うようなアウトプットをワンクリックで実行できる
- 独自に収集した情報ソース:エンターテインメント系の情報を排除し、市場情報や技術情報などのビジネス情報に関するテキストデータを収集することで、質の高い日本語データとビジネスデータを提供。加えて、社内情報検索機能により「Box」「Microsoft SharePoint Online」といったクラウドストレージサービス内のファイルが連携可能に。社内情報と公開情報を活用したプロンプトエンジニアリング・要約生成が可能
- 複雑で厳密性の高いビジネスシーンに適った要約生成:上記2つの機能から、複雑で厳密性の高いビジネスシーンでも意図に沿った要約生成を実現。加えて、引用を付けて生成することでハルシネーションを抑止するなど、ビジネスシーンで信頼できる要約を生成する
なお、機能は継続的にアップデートを行い、今後、各種業務用途に合わせた「プロンプトテンプレート機能」などのエージェント機能を追加実装していく予定だとしている。
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