オラクルは本日、英国におけるクラウドサービスの急速な需要拡大に対応するため、今後5年間で50億米ドルを投資する計画を発表した。
この投資により、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」の英国における展開を拡大し、英国政府が掲げるAIのイノベーションと導入に向けたビジョンの実現を支援するとしている。これにより、英国の企業や組織がソブリンAI、マルチクラウド機能、生成AIイノベーションを含む、オラクルの包括的なAIおよびクラウドコンピューティング・サービスを活用できるようになるとのことだ。
英国の科学・イノベーション・技術大臣であるピーター・カイル氏は次のように述べている。
「英国はAI革新の分野で世界をリードすることを目指しており、本日のオラクルの発表は、英国がこの分野で成長を続けている証です。この50億ドルの投資により、AI分野での英国の推進計画が加速し、企業や公共サービスに最先端のクラウド・インフラストラクチャーを提供することで、生産性向上、セキュリティ強化、新たな成長機会の創出を実現し、政府の『Plan for Change(変革のための計画)』を推進します。オラクルのようなグローバル・テクノロジー・リーダーとの協力により、英国はAI革命の最前線に立ち、高度なスキルを持つ雇用を創出し、イノベーションを促進し、世界をリードするテクノロジー大国としての地位を確立していきます」
オラクルは、OCIの英国における展開を拡大し、ヘルスケア、金融サービス、防衛、小売、製造などの業界における公共・民間セクターの組織が、ワークロードをクラウドへ移行し、アプリケーションをモダナイズし、AIによるイノベーションを推進できるよう支援していくと述べている。また、これらの組織は、オラクルのマルチクラウド機能や英国国内のパブリックおよびソブリンクラウド・リージョンを活用できるようになるとのことだ。
【関連記事】
・住友生命、1万5000人が利用する会計システム刷新へ アビームコンサルティング、日本オラクルが支援
・日立・日本オラクル・日本マイクロソフト、Oracle Database@Azure環境検証で3社連携
・オラクル、HCMにロールベースのAIエージェントを搭載 ユーザーは本日より利用可能