住友生命保険(以下、住友生命)は、スミセイ情報システム、アビームコンサルティング、日本オラクルとともに、ウェルビーイングな会計業務(働き方変革や生産性向上)を目指し、会計システムの刷新プロジェクトを開始した。

同プロジェクトは、会計業務における業務効率化およびシステム利用における利便性向上と、将来的な市場変化に対応できる拡張性を備えたシステム構築を目的に、住友生命の本社・支社・支部の従業員(約1万5000ユーザー)が利用する現行の会計システム(メインフレーム)を、「Oracle Cloud ERP」をベースにした新会計システムへと刷新するもの。3社は2026年度の本格稼働を目指し、最大150名超の体制で推進するという。
新システムのプラットフォームには、金融業界に導入実績を持つ「Oracle Cloud ERP」を採用し、ワークフローシステムには、スミセイ情報システムの経費精算ソリューション「皆伝!ワークフロー」を採用したとのことだ。両システムの連携により、保険業界特有の財務会計・予算管理プロセスの簡素化・標準化やペーパーレスの実現、データの一元管理などを可能にするとしている。
システム構築においては、Oracle Cloud ERPの標準機能に合わせて業務プロセス改革をするFit to Standard方式を採用することで、今後のアドオン機能の増加によるプロジェクトコストおよびリスクの上昇を抑制するという。制度変更、法改正への対応など、将来的な変化に対しスピーディかつ効率的に進めることが可能な基盤システムを構築するとのことだ。これにより、業務集約を通じた会計業務における複雑性の解消、そして柔軟なアクセス環境の提供を通じて住友生命従業員のウェルビーイングの向上を図るとしている。
また、今後のグループ全体の成長を支える付加価値の高い業務へのリソースシフトの加速と、変化の著しい社会環境に柔軟に対応できるアジリティの高い経営基盤の確立を目指すとしている。
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