出前館は、コラボレーションソフトウェア「Notion」および「Notion AI」を全社のナレッジ基盤として導入し、子会社や業務委託などを含む約1,300名規模での利用を開始した。
ナレッジ基盤として利用していた他製品のサポート終了を契機に、全社員が日常的に利用する情報基盤を刷新し、検索性の改善とセキュリティ・統制の一本化を進めるとともに、AI活用を前提とした情報環境の整備を推進すると述べている。
検索性向上と情報分散の課題解消へ
出前館は、組織全体の生産性向上と情報共有の最適化に向け、社内ナレッジ基盤の見直しを進めてきたという。従来のツールは、関連会社との共有環境ゆえに検索結果に情報が混在し、「必要な情報に素早くたどり着けない」という構造的な課題を抱えており、社内への問い合わせ増加や業務効率の低下を招く要因になっていたとのことだ。
この状況を打破すべく、ドキュメントとデータベースをシームレスに統合できるNotionを採用。導入により、テンプレート化や権限設計による運用の標準化が進むとともに、現場主導での継続的な情報アップデートが容易になったとしている。
また、部署やプロジェクトの垣根を越えて情報同士をリンクさせることで、これまでサイロ化していた知見を統合し、誰もが必要な情報へアクセスしやすい環境を実現できると考えているとのことだ。
今後はこうした特徴を活かし、統一されたセキュリティと権限統制のもと、全社規模でのAI活用を本格的に推進することで、さらなる業務変革を目指すと述べている
採用の決め手
- Notion AIを中心としたAI機能とAPIの汎用性・拡張性により、将来的なカスタムエージェント活用も含め「組織的なAI活用」を推進できる点
- SlackやBoxなど外部ソリューションとの連携によりNotionが社内ツールの「連携ハブ」として機能し、情報集約とサイロ化防止が見込める点
- データベース機能をはじめ標準機能の柔軟性が高く、ナレッジ管理にとどまらず業務運用の拡張や他システム整理の可能性を広げられる点
今後の展望:Notionをメインナレッジ基盤兼「連携ハブ」に
出前館では、2026年1月から100名規模で先行導入を開始し、4月に全社契約を締結、5月より全社展開を開始したとのこと。今後は、Notionをメインナレッジ基盤として定着させるとともに、Notion AIを活用し、「まずNotion AIに聞く」導線を広げ、社内問い合わせの自己解決率向上とナレッジ業務の生産性向上を目指すとしている。
将来的にはカスタムエージェントなども活用し、「1次受付はAI、それ以降は人」という役割分担を目指して、AIと人が協働する業務基盤の構築を進めていくという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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