Crossbeam Systems,Inc.(本社、米国マサチューセッツ州、代表Pete Fiore)が「次世代セキュリティ・プラットフォーム」へのマーケット要求に対応するため、日本における事業展開を大幅に拡大することを発表した。日本地域代表には水本光昭氏が就任。
Crossbeamは、主要ベンダーが提供するセキュリティ・アプリケーションの配備を仮想化できる次世代セキュリティ・プラットフォームを提供している。セキュリティ・アプライアンスやスイッチ、ロードバランサーなどの煩雑なネットワーク装置のラック群を統合、仮想化することで、セキュリティサービスを簡素化できる。すでにグローバルな顧客には、全世界700社を超える大規模企業及びサービスプロバイダなどが導入しているという。日本においても、「通信事業者、サービスプロバイダ、金融、公益企業等のハイエンド・マーケットへの展開を目指している(水本氏)」とのこと。
日本におけるUTM(統合脅威管理)アプライアンス市場は、NTTコミュニケーションズが米Fortinet社のUTMアプライアンス「FortiGate-50B」を採用するなど、外資の参入が活発化しており、従来のセキュリティ・ソフトウェアをしのぐマーケットに成長しつつある。セキュリティレベルを比較すれば、UTMよりもそれぞれの専用機のほうが高性能だが、コストパフォーマンスや実装の容易さなどから、UTMアプライアンスの勢いはまだまだ続きそうだ。