「JBoss EAP 6.0」は、仮想環境やクラウド環境に求められるアプリケーション基盤としての軽量化、高速化によって水平方向のスケーラビリティを向上させているという。これにより、従来のオンプレミス環境で動作するアプリケーション基盤を仮想環境やクラウド環境でも迅速に展開でき、その結果、企業アプリケーションをオンプレミスからクラウド環境までを一環して同じJavaEE仕様のアプリケーション基盤で統一することができるとしている。
さらに、「JBoss EAP 6.0」は、レッドハットが進めるPaaS環境「OpenShift」のアプリケーション実行基盤としても採用されているため、これらのレッドハットのクラウドソリューションを利用することで、パブリッククラウド環境への企業アプリケーションの移行が容易になるという。
発表によると、「JBoss EAP 6.0」の主な特徴は次のとおり。
・仮想クラウド環境に適した軽量化、高速化を実現
「JBoss EAP 6.0」は、仮想環境やクラウド環境でのシステムリソースの利用を最適化。初期起動は、3秒以内の高速化を実現し、簡単なアプリケーションであれば、初期構成の使用メモリでも50MBでも動作。これらの機能改善は、システムリソースの最適な利用することで実現しており、水平方向の高いスケーラビリティやサービス展開の俊敏性を求める仮想環境、クラウド環境での利用に最適。
・運用管理機能の向上
「JBoss EAP 6.0」では、新しいドメイン管理の概念を導入。これにより、アプリケーションサーバの運用管理が格段に容易に。また、新しいコマンドラインインターフェース(CLI)が用意され、きめ細かい設定や処理の自動化を実現。さらに、同時にリリースされる「JBoss Operations Network 3.1」を活用することで、アプリケーションサーバの状態を監視する高度なモニタリング、アラート通知機能が利用可能。
・Java EE6への対応
Java EE6に完全対応。Java EE6は、CDI(Context Dependency and Injection)をはじめ、JAX-RSをサポートするRESTfullサービスなどを実装し、開発生産性を向上することが可能。また、同時にリリースされる「JBoss Developer Studio 5.0」は、これらの開発生産性を高める新機能が盛り込まれ、「JBoss EAP 6.0」での開発生産性にさらに高めることが可能。
■「JBoss EAP 6.0」の詳細
http://jp.redhat.com/products/jbossenterprisemiddleware/application-platform/