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日本IBM、サーバー・リカバリーによる災害対策クラウド・サービスを拡充

機器、人員を持たずに短期・低コストで事業継続対策

 「IBM BCRS Cloud Virtualized Server Recovery(VSR)」は、災害対策向けクラウド・サービスで、プラットフォームを意識することなく、管理ポータルから、複数のプラットフォームに対して同一手順での対応が可能だという。

 x86サーバーに加え、基幹システムに多数採用されているIBM Power Systemsにも対応したことで、基幹業務におけるクラウド活用を実現するとしている。

 事業継続に必要となるデータ複製、切替え、切り戻し、切替テストなどはすべて標準化された実績のあるサービスとして提供する。

 また、IBMのセンターに事前に準備したシステム環境を利用するため、利用者はネットワークに接続するだけでサービスを利用でき、短期に災害対策を実装すること可能だという。さらに、クラウド・サービスのため、機器などの追加調達の負担や要員育成の必要がなく、ニーズに応じて柔軟に必要な対象サーバー分のサービスを選択・追加できるという。

 今回、価格体系を見直し、従来のパターンによる価格の設定ではなく、基本構成に対し必要なCPU、メモリーを追加できる設定になった。これにより利用者のシステムに適応したより柔軟な選択が可能となり、クラウドへの大きな期待の1つであるコスト最適化が実現され、大規模構成の場合には、約15%のコスト削減が見込めるとしている。

 サービスを利用する際には、既存のシステム環境をIBMのセンターで自動複製し、障害発生時には災害対策用の仮想環境に短時間で切り替えることで、事業継続を可能にする。これにより、災害対策環境を自社で個別に構築する場合と比べ、平均して約20%のコスト削減ができるという。

 料金設定は、資源を被災時に割り当てるため経済的な価格の「シルバー」と、資源を事前に確保するため迅速な回復に対応する「ゴールド」の2種類があり、「シルバー」を利用した場合、月額費用(税別)は、27,000円から(標準構成の場合)。

 なお、9月30日までに契約した場合、通常1システムあたり標準25ギガバイトのストレージを、100ギガバイトまで同一価格で提供するキャンペーンを実施している。

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