「ITSS+」は、第4次産業革命に向けて求められる新たな領域の「学び直し」の指針として策定しているという。また、従来のITスキル標準(ITSS)が対象としていた情報サービスの提供やユーザー企業の情報システム部門の従事者のスキル強化を図る取組みに活用されることを想定している。
「ITSS+」は、昨年4月に「セキュリティ領域」「データサイエンス領域」を公開しているが、今回新たに「IoTソリューション領域」「アジャイル領域」について追加策定した。
「IoTソリューション領域」は、今回は主にITベンダーとして必要な技術要素や、開発プロセス等に焦点を当て、IoTソリューション開発でのロール(役割)定義や、各ロールにおけるタスクの特徴などについて説明している。
また、「アジャイル領域」は、第4次産業革命を実現するために必要なアプローチでありながら、アジャイル開発そのものに関する的確な理解が十分普及していないという問題意識から、アジャイル開発のベースにあるマインドセットや原則、アジャイル開発プロセスやチームの特徴、および開発者の学ぶべきスキルについて説明している。
IPAでは、今後、デジタル変革で求められる人材のあり方に視野を広げ、さらなる内容の拡充を図っていくとしている。