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2017年の国内SDN市場は市場形成が進み521億円規模に、その後もさらなる成長を見込む――IDC発表

2018/04/10 15:30

 IDC Japanは、SDN(Software-Defined Network)、NFV(Network Functions Virtualization)に関する国内市場予測を発表した。これによると、国内SDN市場は、成長が軌道に乗り始め市場形成が進み、2017年には521億円にまで市場規模が拡大したことが明らかになった。

データセンターSDN市場は2017年も40%以上の前年比成長率

 適用領域別にみると、SDN市場を常にリードしてきたデータセンターSDN市場は、市場が立ち上がって5年以上が経過しているが、成長に衰えは見られない。2017年も40%以上の前年比成長率で、市場規模は308億円に達した。「データセンターネットワークの自動化」と「マイクロセグメンテーションの適用」という2つのベストプラクティスを成長の両輪として、今後も成長を続けるとIDCではみている。国内データセンターSDN市場の2017年~2022年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は、24.0%と予測している。

 一方で、通信事業者が導入するキャリアSDN市場およびキャリアNFV市場は、これから本格的な成長が期待される市場になる。キャリアSDNの「本命」は、「NFV環境の基盤としての導入」「5Gネットワークにおけるネットワークスライシング」「通信事業者のオペレーションの自動化」になる。

 したがって、同市場は今後本格的に立ち上がるとみており、2017年~2022年のCAGRは32.7%と高い成長を見込んでいる。キャリアNFV市場は、2017年は低調だったが、今後の成長については楽観視している。5Gサービスに向けた移動体通信事業者の設備投資の再活性化に加えて、新たなMNOの誕生も好材料の一つになるとIDCではみている。新規参入するMNOのサービス基盤整備が、キャリアNFVおよびSDNのショーケースになると期待されている。

SDNの根源的なメリットである集中管理性を損なうSDNのサイロ化は断じて避けるべき

 企業ネットワークSDN市場は、企業や官公庁、地方自治体に共通するセキュリティ対策の強化というマクロトレンドの後押しを受けて、2017年は大きな成長を遂げた。2017年の前年比成長率は、2016年の前年比成長率59.3%を大きく上回る96.5%で市場拡大を実現した。

 セキュリティ対策という企業ネットワークSDNのベストプラクティスが、企業ネットワーク関連ベンダーだけでなく、ユーザー企業やシステムインテグレーターにも認知されるようになりつつある。こうした現状は、将来の成長に力強さを与え、2017年~2022年のCAGRで31.3%と継続的な成長を予測している。

 さらなる成長が見込まれるSDN市場だが、さまざまな領域でSDN技術の適用が進む反面、適用領域ごとに異なるSDNコントローラーや管理コンソールを必要とする「SDNのサイロ化」に対する懸念も出てきている。

 IDC Japan コミュニケーションズ グループマネージャーの草野賢一氏は「SDNのサイロ化は新たな悪夢であり、断じて避けるべきである。ネットワークごとに異なる管理画面を必要とするソリューションでは、SDNの根源的なメリットである集中管理性が著しく損なわれる。買収したベンダーのソリューションや別の部門が開発した製品をSDNポートフォリオに加える場合は、少なくとも管理コンソールを統合してから、市場に投入すべきである」と述べている。

参考資料:国内SDN市場 支出額予測、2017年~2022年(作成:IDC Japan)

 今回の発表は、IDCが発行した「国内SDN、NFV市場予測、2018年~2022年」にその詳細が報告されている。

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  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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