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第3のプラットフォーム向けITサービス市場、クラウド向けは2022年までのCAGR 40.8%で成長を牽引――IDC予測

2018/06/13 14:45

 IDC Japanは、クラウド、ビッグデータを含むビジネスアナリティクス(BA)、エンタープライズモビリティ、ソーシャルビジネスからなる第3のプラットフォーム向けITサービス市場について支出額予測を発表した。同市場は重複を含む4分野の単純積み上げ総額で、2017年に1兆1,673億円に達したとみられる。

4分野全体でも2022年までのCAGRは29.5%の高成長率

 IDCでは、第3のプラットフォームを構成する、クラウド向け、ビッグデータを含むビジネスアナリティクス(BA)向け、エンタープライズモビリティ向け、ソーシャルビジネス向けの4分野向けのITサービス支出額について2022年までの予測を行った。

 調査の結果、同市場は単純積み上げ総額で、2017年~2022年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)29.5%で、2022年には4兆2,580億円に達すると予測している。ただし、これらの4分野には例えば、クラウドを利用してアナリティクス基盤を構築する場合など、相互に重複する領域があるため、単純積み上げ額が支出総額にはならない点に注意が必要だ。

 IDCでは予測期間の後半にかけて、国内企業のDXを支援するために第3のプラットフォーム向けサービスを提供する場合が多くなるとみており、この重複領域は大幅に増加するとみている。

第3のプラットフォーム向けITサービス市場基本的/不可欠な地位を確立へ

 4分野の中でも、もっとも大きな影響を持つのがクラウド向けITサービス市場。同市場は2017年にはBA向けを抜き、4分野の中で最大の市場となった。しかし、その成長率は衰えず、2022年までのCAGR 40.8%の高成長を維持し、2022年には2兆8,204億円に達すると予測している。

 国内BA向けITサービス市場は、予測期間の後半にかけて、DXへの取組みにおいて新たなデータ活用を進める案件が牽引し、成長率が上昇、2017年~2022年のCAGR 15.0%で拡大するとみている。  他の2分野についても、国内エンタープライズモビリティ向けITサービス市場は同期間のCAGR 20.6%、国内ソーシャルビジネス向けITサービス市場も、規模は小さいものの同期間のCAGR 30.2%と、高い成長率で拡大すると予測している。

 国内第3のプラットフォーム向けITサービス市場は、クラウド向けITサービスを中心として、支出額の絶対的規模の拡大にもかかわらず高成長率を維持し、2022年までに国内ITサービス市場における基本的/不可欠なサービスとしての地位を確立するとIDCでは予測している。

 IDC Japan ITサービス シニアマーケットアナリストの植村卓弥氏は「第3のプラットフォーム向けITサービスにおいても、いわゆる『Lift & Shift』など第3のプラットフォームへの対応を支援するサービスと、第3のプラットフォームやIoT、AIといったイノベーションアクセラレーターを活用し、DXの実現を行うサービスとの間には顧客層や案件あたりの規模、必要とされる人材やスキルセット、収益の形態といったあらゆる面での相違があり、この事業転換には非連続的な変革が必要になる」と述べている。

参考資料:国内第3のプラットフォーム向けITサービス市場 支出額予測、2017年~2022年(作成:IDC Japan)

 今回の発表は、IDCが発行したレポート「国内第3のプラットフォーム向けITサービス市場予測、2018年~2022年」にその詳細が報告されている。

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著者プロフィール

  • EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)

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