日本オラクルは、ぴあがチケット販売や興行管理を行う基幹システムのデータベース環境刷新に「Oracle Cloud Infrastructure」上で提供される「Oracle Exadata Cloud Service」を採用したことを発表した。
ぴあのチケッティング・ビジネスを支えるシステムは、現在オンプレミスのオラクルのデータベース環境で稼働している。新たな環境構築においては、チケット発売時のアクセス集中などによるシステムへのアクセス量の変動に備えるため、アクセスピーク時の性能、より高度な可用性および安定性を実現可能なインフラ環境に加え、コストの最適化を重視したという。
今回、同社は「Oracle Exadata Cloud Service」を活用することで、社会変化やサービス拡充、新規サービス展開など将来のビジネス成長に対応可能な柔軟性、拡張性をもったシステム環境を構築。これにより、従来よりも使いやすいチケッティング・サービス提供を目指すとしている。なお、新環境への移行は2023年1月の予定。
同システム局長 山田武史氏は「チケット販売システムは、ぴあのビジネスにおいて極めて重要なシステムです。今回、そのデータベース環境を『Oracle Exadata Cloud Service』に移行することにより、オンプレミス同等の基盤性能、可用性、セキュリティを確保しつつ、アクセス変動要素の大きなビジネスに対するリソースコントロールとスケーラビリティを獲得できると考え、採用を決めました。お客様に安定したサービスを提供し、販売機会を最大化すると共に、システムの運用負荷軽減、効率化に加え、ビジネス成長に対応する柔軟性を実現できることも期待しています」と述べている。
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