ゼットスケーラーは、大和総研と共同で大和証券に、ゼットスケーラーのゼロトラストセキュリティソリューション「Zscaler Internet Access(以下、ZIA)」を導入完了したと発表した。また、「Zscaler Private Access (以下、ZPA)」の導入も決定したという。
Covid-19以降、大和証券では従業員へのリモートワークの普及にともない、様々な場所やデバイスから多様なサービスへのアクセスが増加。こうした動向に対応するため、同社は、従業員がオフィスや店舗、自宅などの場所で利用する業務デバイスの2in1端末(12,000台)とスマートフォン(7,000台)を対象に、パブリッククラウドなど社外の通信時のセキュリティ強化をはかるべくZIAの導入を決定した。今年3月にはZIAの実装が完了しているという。
ZIA導入によって、大和証券が現在までに得られた主な成果は以下のとおり。
- 社内・社外からのセキュアでベストパスなインターネットアクセスの実現
- 大量通信制御の実現(1日当たり9000万トランザクション、4TBの通信を制御)
- 外部からの脅威検知への対応力・対応精度向上
大和総研は、大和証券のセキュリティ強化策を2つのフェーズに分けて取り組んでいるという。フェーズ1はZIAの導入に相当。フェーズ2では、ZPAを活用して、オンプレミスやクラウドにあるサーバーやアプリケーションへの通信のセキュリティ強化をはかるとしている。ZPAは、リモートアクセスVPNを必要とすることなく、すべてのプライベートアプリケーションへのセキュアなアクセスを提供する、クラウド配信型のZTNAサービス。ZPAの実装は、2023年3月に完了予定だという。
ZPAの導入によって、攻撃表面の排除、クラウドシフトの加速、業務提携先企業との連携を目指している。最終的には専用線に依存しない、オールインターネットでのゼロトラストセキュリティ戦略を実現することにより、コストと複雑さを軽減、ビジネス機敏性の向上に寄与するという。
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