SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記

海外売上1000億円へ──アダストリアが事業拡張に向け、アジア各国の基幹システム刷新を断行中

第26回:アダストリア DX本部 グローバル推進チーム マネジャー 李若洵さん

 「GLOBAL WORK」や「LOWRYS FARM」「niko and ...」といった多数のアパレルブランドを展開するアダストリア。その勢いは国内にとどまらない。2022年には海外事業の黒字化を果たし、2024年2月期で海外店舗を122まで拡大。将来的には海外売上1000億円を目指しているという。これを加速させるのが、同社のグローバル標準のDX戦略だ。アジア各国で基幹システムの刷新を断行中の李若洵さんに聞いた。

伸びしろだらけの海外市場 アジアでの展開を強化

酒井真弓(以下、酒井):アダストリアが海外展開に力を入れている背景と、現在地を教えてください。

李若洵(以下、李):日本市場が成熟する中、新たな成長機会を求め、グループ全体で海外展開の強化に取り組んでいます。現在、当社の海外売上高比率は10%に満たない状況ですが、これは逆に言えば成長の余地があるということ。かなりの伸びしろがあると見ています。特に注力しているのが、アジア市場です。アジアは若年層が多く、大きな可能性を秘めています。

 私はグローバル領域のIT、特に台湾エリアを担当しています。台湾は、当社がアジアで最も多く出店している国で、11ブランドを展開しています。親日と言われる地域で、日本のファッションが好きな方が多く、日本で人気のファッション誌が台湾のローカル情報を加えて売られているほどです。実は私自身、台湾出身で、学生時代は日本のファッション誌『mina』をよく読んでいました。

酒井:そうなんですね! 日本のファッション誌がそんなに身近な存在だとは、初めて知りました。アダストリアは、DX戦略に「グローカル」を掲げ、海外の顧客に合わせた新たな体験を提供していくとしています。

李:現在は、日本で企画した商品を海外で販売することが多いのですが、今後は各地域のトレンドに合わせた魅力的な商品展開をしていきたいと考えています。もちろん、これまでも各地域の担当者がトレンドを見極め、商品の目利きをしていましたが、今後はAIやデータも駆使し、お客さまにワクワクしてもらえるような商品やお店づくりを追求していきたいです。海外で企画した商品を日本でも展開する、逆輸入のようなことにも挑戦できるかもしれません。

画像を説明するテキストなくても可
アダストリア DX本部 グローバル推進チーム マネジャー 李若洵さん

酒井:海外展開にあたっては、グローバル企業から、その地域で支持を得ている企業まで、様々な競合がいると思います。競合の動きがシステムにも影響を与えることもあるのでしょうか?

李:そうですね。競合企業が新しいIT技術を導入したら、私たちの戦略と照らし合わせて参考にすることもあります。ただ私たちは、自分たちが先陣を切ってDXを牽引していきたいと思っています。「アダストリアのようにDXを実現したい」と思われる存在になりたくて、部門全体で頑張っています(笑)。

次のページ
文化やマインドの違いを乗り越えたからこそ、ワンチームに

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
酒井真弓の『Enterprise IT Women』訪問記連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

酒井 真弓(サカイ マユミ)

ノンフィクションライター。アイティメディア(株)で情報システム部を経て、エンタープライズIT領域において年間60ほどのイベントを企画。2018年、フリーに転向。現在は記者、広報、イベント企画、マネージャーとして、行政から民間まで幅広く記事執筆、企画運営に奔走している。日本初となるGoogle C...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/20133 2024/08/22 09:00

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング