SASは、Neteriumと共同で、「SAS Real-Time Watchlist Screening」の一般提供を開始した。
クラウドネイティブのこのソリューションには、組織と支払いのスクリーニングのための拡張可能な機能と併せて、リアルタイムのバッチ形式によるウォッチリスト・スクリーニングが備わっているという。最適な説明可能なマッチング・アルゴリズムにより、誤検知が減るだけでなく、透明性と信頼性の向上にもつながるとしている。同ソリューションの特徴は次のとおり。
- As-a-service型のリスト管理:標準化されたREST APIを使用して、高度なリスト管理を既存のプラットフォームにシームレスに統合可能。登録されたウォッチリストが自動で更新・展開されることから、手動による作業は発生しないという。効率性に優れたこのas-a-serviceソリューションは、誤検知を最小限に抑え、アナリストの作業負荷を大幅に軽減しつつ、継続的にデータを更新・改良することで、入手可能な最新の情報に基づき意思決定が行われるようにするとのことだ
- エンドツーエンドの機能:SAS Real-Time Watchlist ScreeningはSAS Viyaに搭載され、リアルタイムのスクリーニング、データ・オーケストレーション、アラート・トリアージとケース・マネジメント、運用レポートの機能を単一の高度なオールインワン・ソリューションで提供。毎月の機能更新により、継続的に機能強化・改善されるという
- 総合的なマッチング:AIを活用したメタマッチングとメタスコアリングを用いて、入手可能なすべてのデータ・ポイント(名前、性別、生年月日と出生地、識別子、地理的位置など)をワンステップで評価。商用ウォッチリストとの統合がシームレスに行えるだけでなく、SASコードを用いたルール作成による増強が可能なプライベートの許可/拒否リストにも対応するという。ファジー・マッチングとセマンティック・マッチングのアルゴリズムを組み合わせることで、トランスリタレーション(翻字)、文化的類似性の検出、地域によるスペルの違い、別名、アルファベット以外の文字の使用など、命名上の一般的な課題を解消するとしている
- カスタマイズと可監査性:カスタマイズ可能なスクリーニング・パラメータとスコアリング・ミックスにより、ニーズの変化とリスク許容度に合わせてソリューションを細かく調整可能。徹底的な監査証跡、安全で説明可能なAI、およびグラスボックス・モデルによって、企業は様々な管轄区域における法的要件の変化に対応できるという。また、パブリックとプライベートのどちらのクラウド環境に導入する場合でも、マイクロサービスをベースとしたSASの拡張可能なアーキテクチャによって柔軟性とコスト管理の最適化を両立するとのことだ
【関連記事】
・NRIセキュア、「Cloudflare WAF」のクラウド型管理サービスを提供開始 運用管理まで支援
・デジタルデータソリューション、六本木にサイバーセキュリティセンターを今夏設立 有人監視サービスを提供
・NTTコミュニケーションズ、耐量子暗号技術による次世代暗号通信の実証実験に成功