タニウムCTO マット・クイン氏が語った「エンドポイント拡張」とエージェント型AI「Tanium Ask」

「自律型IT」は自動化を超え、リアルタイムに感知・推論・行動するインテリジェンス

　冒頭に登壇したマット・クイン氏は、「Autonomous IT（自律型IT）」が単なる自動化とは異なることを強調した。「それは単なる自動化ではなく、リアルタイムの運用データを活用したインテリジェンスを使って、Taniumのプラットフォームが環境全体の変化を感知して、推論して、行動できるということになります」と説明した。

　クイン氏はまた、この取り組みが顧客との協働で進んでいることにも言及。「皆さんは単なる観客やユーザーではないのです。この業界の変革を起こしてくださっている、変革のパートナーとして存在しています」と述べ、顧客からのフィードバックやプライベートプレビューへの参加が製品開発を支えていることを強調した。

　セッションの中盤では、Microsoftのセキュリティプラットフォーム＆AI担当コーポレートVPであるショーン・バイス（Shawn Bice）氏との対話も行われた。バイス氏は「Sentinel Graph」技術について説明し、グラフがLLMにコンテクスト（文脈）的なフォーカスをもたらす重要性を語った。AIを活用した攻撃の脅威について「これはもう本当に、私たちがこの防衛について考え直す、完全に新しいところからセキュリティを考え直すという作業が必要になってくる」と述べ、TaniumとMicrosoftの連携がその基盤になるとの見解を示した。

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