中国銀行と日立製作所(以下、日立)は、融資業務においてAIエージェントを活用し、業務プロセスの自律化を実現するための協創を開始した。
今回の協創は、業務プロセスの分析から判断、最適化までの一連の流れにAIエージェントを適用・連携させることで、これまで人手に頼っていた業務の段階的な自律化を目指すもの。人とAIの協働によって業務負荷の軽減を図ることで、将来的には年間数万時間規模の業務時間の削減を可能と試算しているという。これにより、創出された時間や人材リソースを行員と顧客が相対し、傾聴・議論を必要とするコミュニケーション機会に充て、課題解決に向けた提案活動を強化できるとしている。
具体的な取り組み内容は以下のとおり。
- 3つの業務プロセスを起点とした実用性の検証:融資業務を構成する「申込・稟議」「契約・実行」「モニタリング」の3領域のうち、特に人手による業務負荷が高く、AIエージェント導入による効果が高いと見込まれる「担当者意見の作成(申込・稟議)」「融資実行の事務作業(契約・実行)」「モニタリング時の財務分析(モニタリング)」の3つの業務プロセスを起点として段階的な自律化を目指す
- 業務統括エージェントによる業務遂行:融資業務の自律化による業務削減にあたっては、業務プロセスごとに業務統括エージェントを配置し、その配下に具体的な実務遂行を行う実務エージェントを複数組み合わせることが必要。これにより複数のAIエージェントが連携し、従来人手に依存していた業務を自律化するという
- AIエージェントの増強による自律化対象範囲の拡大、他の金融機関への提供:将来的に多様な専門性を備えたAIエージェントを拡充し、自律化の対象とする業務プロセスを拡大予定。あわせて、2026年4月から順次、日立が提供する「融資DXサービス」にAIエージェントを実装し、他の金融機関に提供していくという。最終的には、専門性を備えた多岐にわたるAIエージェントを日立から順次提供していく予定だとしている
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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