扶桑薬品工業は、「SAP S/4HANA」を導入しERPを刷新。サプライチェーン管理の統合や業務標準化に向けて、分断されていた複数のデータベースを1つに統合し、医薬品の安定供給を支える基幹システムを強化したとのことだ。日立ソリューションズが導入支援を行った。
扶桑薬品工業では、従来のERPが業務領域ごとにスクラッチ開発したシステムとデータベースで構成されており、一部業務ではデータの二重入力が必要で、データの不整合や処理の遅延、業務の属人化といったリスクを抱えていたという。また、医薬品の安定供給を支えるERPの保守期限を控え、システム刷新に着手したとのことだ。
SAP S/4HANAへの刷新でデータベースを統合したことにより、二重入力が解消され、製造や販売、財務会計の業務間でのシームレスなデータ連携を実現しているとのこと。受注実績などの重要データを迅速かつ正確に取得できる環境と、経営状況を即時に把握可能なデータドリブン基盤を整備したと述べている。2023年9月にシステム構築を開始し、2025年4月に本稼働したという。
今後は、リアルタイムで経営状況を可視化するダッシュボードの作成や、製品の流通履歴を追跡できるトレーサビリティの向上など、さらなる業務改善に取り組む予定だとしている。将来的には、サプライチェーン管理をERPに統合し、データドリブン経営やAI活用による創薬などのDX推進にもつなげる計画だと述べている。
導入効果
- データベースを1つに統合したことで、インターフェースを介することなく、製造や販売、財務会計のシステム間でのシームレスなデータ連携を実現し、不整合や処理遅延のリスクを低減
- 受注実績などの必要なデータを迅速かつ正確に取得できるようになり、データ利活用が加速
- 「Fit to Standard」の考えに基づく、業務標準化や効率化を実現できる環境を整備
【関連記事】
・SAP Cloud ERP Private 2025リリースが提供開始 AIやデータ基盤を強化
・「SCSKビジネスサミット2025」で「AI×ERP」事業展開と健康経営への注力を発表
・イトーキ、基幹システムをオラクルのクラウドERP/SCMに移行完了──約3年で“DX基盤”を確立
この記事は参考になりましたか?
- 関連リンク
- この記事の著者
-
EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
「EnterpriseZine」(エンタープライズジン)は、翔泳社が運営する企業のIT活用とビジネス成長を支援するITリーダー向け専門メディアです。データテクノロジー/情報セキュリティの最新動向を中心に、企業ITに関する多様な情報をお届けしています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア
