オムロン発・81社が参加する「経理を面ろくする会(経面会)」 20年以上つづく異色の経理コミュニティ
「面ろい」の連鎖反応が作る未来の経理業務 20年以上も熱量高く活動してきた経面会のつながり
規模の拡大は追わない、これからの展望
58回に及ぶ、これまでの活動成果を把握しようとしたことはないと、佐々木氏は話す。会員同士が良い関係性を構築した後は、自由にどうぞというスタンスを維持する。一方、会組織の規模を無闇に拡大するつもりもないという。というのも、参加社数や人数が増えすぎると発言機会が減ってしまうためだ。適正水準は5社で10〜15人程度。そのほうが議論の内容を深めることができるという考えだ。佐々木氏は、「組織を大きくするよりも、良いつながりをつくり、維持することを大切にしたい」と語る。
「すごくうれしいことは、各社に仕組みができあがったこと。窓口の人が転勤しても、後任がすぐに決まる。正式な団体ではなく、会則もシンプルで、名簿も一回参加したら更新するというルールでやってきた。活動内容は非公開。それでも、参加企業内で引き継いでいく仕組みができあがっている。感無量だ」(佐々木氏)
今後も経面会では、今以上の“面ろい”を追求する意向だ。先日行われた経面塾の最終報告会では、各チームの発表内容の随所にどのように面ろくするか、そのためのアイデアが散りばめられていたという。「20年後のCFOに何が求められるのか」といったテーマが与えられると、あるべき論からアプローチしがちだが、大前提の「面ろくする」からブレない内容になっていた。過去の発表資料を全部見た上で議論を進めるため、面ろいがアップデートされていくのだろう。また、経面塾の外でも塾生たちは、相互にメンバー企業の現場を訪問し、刺激を受けて「こうしたらもっと面ろい」を考える。
「面ろくしようとしている人のところには、人が集まる。周りの人たちも面ろくしていくことができる。面ろいの熱でこの輪が広がっていけばいい」と、佐々木氏は話すのだった。
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冨永 裕子(トミナガ ユウコ)
IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...
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