主要なバックグラウンド・プロセス
主要なバックグラウンド・プロセスは以下の8個です。
DBWnプロセス(データベース・ライター・プロセス)
DBWnプロセスは変更があったブロックをデータベース・バッファ・キャッシュからデータファイルに書き込みます。Oracle Databaseでは最大36個のDBWnプロセスを使用できます。
LGWRプロセス(ログ・ライター・プロセス)
LGWRプロセスはREDOログ・エントリをディスクに書き込みます。REDOログ・エントリはSGAのREDOログ・バッファ内で生成されます。LGWRプロセスはREDOログ・エントリをREDOログ・ファイルに順次書き込みます。データベースのREDOログが多重化されている場合、LGWRプロセスはREDOログ・エントリをREDOログ・ファイルのグループに書き込みます。
CKPTプロセス(チェックポイント・プロセス)
SGA内で変更があったすべてのデータベース・バッファは、特定のタイミングでDBWnプロセスによってデータファイルに書き込まれます。このイベントはチェックポイントと呼ばれます。CKPTプロセスは最新のチェックポイントを示すためにチェックポイントでDBWnプロセスにシグナルを送り、データベースのすべてのデータファイルと制御ファイルを更新します。
SMONプロセス(システム・モニター・プロセス)
SMONプロセスは障害の発生したインスタンスの再起動時にリカバリを実行します。Oracle Real Application Clustersデータベースでは、1つのインスタンスのSMONプロセスが障害を起こした他のインスタンスのインスタンス・リカバリを実行することができます。また、SMONプロセスは不要になった一時セグメントをクリーン・アップし、ファイル読込みエラーやオフライン・エラーのためにシステム障害時やインスタンス・リカバリ時にスキップされたデッド・トランザクションをリカバリします。
PMONプロセス(プロセス・モニター・プロセス)
PMONプロセスはユーザー・プロセスが失敗した際のプロセス・リカバリを実行します。PMONプロセスはキャッシュをクリーン・アップし、プロセスで使用されていたリソースを解放します。また、PMONプロセスはディスパッチャ・プロセスとサーバー・プロセスをチェックし、障害がある場合は再起動します。
ARCnプロセス(アーカイバ・プロセス)
REDOログ・ファイルはログ・ファイルがいっぱいになるかログ・スイッチが発生すると、1つ以上のARCnプロセスによってアーカイブ記憶域にコピーされます。
RECOプロセス(リカバラ・プロセス)
RECOプロセスはネットワーク障害やシステム障害が原因で分散データベース内で保留されている分散トランザクションを解決するために使用されます。ローカルのRECOプロセスが一定の間隔でリモート・データベースに接続し、保留されている分散トランザクションのローカル部分のコミットまたはロールバックを自動的に完了しようとします。
Dnnnプロセス(ディスパッチャ・プロセス)
Dnnnプロセスはオプションのバックグラウンド・プロセスです。これが存在するのは、共有サーバー構成を使用している場合のみです。