アシストがPostgreSQLの10年サポートを発表
4月17日、アシストはPostgreSQL関連のサポート刷新に伴い、PostgreSQLの10年サポートサービスを提供することを発表しました。2009年からPostgrSQLの企業向けサポートを行ってきたアシストですが、今回の10年サポートは顧客からの声に応えて実現したとのこと。SMBのサポートを長年手がけてきたアシストだけあって、中小規模の企業でも導入しやすいメニューが揃っています。
また、同時に石井達夫氏が支社長を務めるSRA OSS日本支社と組んでミッションクリティカルな業務向けに、PostgreSQL開発コミュニティからのプロダクト提供開始日より10年の長期サポートを3段階に分けて提供することも発表しています。PostgreSQLに関しては4月11日に国内の主要ITベンダ10社が「PostgreSQLエンタープライズ・コンソーシアム」を発足しており、アシストもSRA OSSもそのメンバー。アシストだけでなく、今後も各社によるサポート体制の強化が見込まれそうです。
余談ですが、先日、レッドハットがRHEL 5およびRHEL 6に関する10年サポートの提供開始を発表しました。これは日本企業、とくにミッションクリティカルなシステムを構築しなければならない金融業界や通信業界から強い要望によって実現したそうです。「システムは安心安全であることが第一条件」というユーザ企業の言葉に、ちょっと考えてしまったりもしたのですが、"安心安全"がイノベーションの障壁にならないようなサポートを期待したいものです。
PostgreSQLの大規模事例がまたひとつ!? 韓KTとEnterprise DBがパートナーシップ提携
PostgreSQLを採用した大規模分散環境の構築事例は国内外に数多くありますが、最近の事例として興味深いのか韓国最大の通信事業者KTとPostgreSQLの企業向けサポートを行うEnterprise DBとの提携です。
KTはコンサルティングやシステム統合を含むエンタープライズサービスを韓国内の顧客に広く提供していますが、最近は企業向けのクラウドサービスに注力しています。こういった同社のネットワークサービスの基盤を、Enterprise DBが提供するPostgreSQLエディション「Postgres Plus Advanced Server」にリプレースすることを4月18日に発表、最初は非ミッションクリティカルなシステムから、そして徐々にミッションクリティカルなシステムにも拡充していくとのこと。韓国内はもちろん、世界的に見てもかなり大規模なレベルの注目すべきマイグレーションになりそうです。
カラムデータベースの最新版「Sybase IQ 15.4日本語版」が5月発売に
サイベースは4月18日、DWH用のカラムデータベース「Sybase IQ 15.4日本語版」を5月中旬にリリースすると発表しました。パフォーマンスが大幅に向上しているほか、データベース内で分析処理を行う手戻りの少ない"インデータベース分析"を実現、HadoopやR言語との連携を果たしています。構造化データだけでなく非構造化データの高速処理もこれで期待できるようになります。