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Azureに、のせてみた。

「わたしたち、Azureで災害対策しました」(前編)


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コストの話、サポートの話、ライセンスの話。

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「まずはコストのかかる部分から
Azureの力を使っていただきたい」(北川)

 谷川:コスト的には別のデータセンターに置くのと比較してもAzureのメリットは大きそうですか?

 真田:価格面で全然違いますね。

 谷川:実際の移行中に不明なことや不安なことはありましたか?

 真田:実際にどう動くのか、試行錯誤していたときがありました。ネットワークがそんなに得意なではなかったので。

 谷川:そういうときにはMSのサポートが頼りですか?

 真田:基本的にはMSDNのドキュメントを見ますね。後はほかのサイトで事例を見たり。

 谷川:情報としてはそれなりに揃っているんですね。後は事例がたくさんあるといい。

 北川:そうですね。事例がないのは痛いので、これからもっと増やしていこうと考えています。お客様のWebとデータベースのセットを簡単にアップするときにどうAzureに乗せるのか。構成例も足りないので、その辺りは我々の課題です。

 谷川:今回の構成はプライマリが2台ともオンプレで、災害対策用が1つだけAzure。これは最も軽量な構成ですか?

 北川:最近よくMSが言う「ハイブリッドクラウド」の具体例で考えると、現実的にはこの構成がもっとも多くなるのではないかと考えています。MSとしてはオンプレミスのワークロードも全部Azureにしてほしいのですが、まだお客様には抵抗感もあります。そこでまずはコストのかかる部分からAzureの力を使っていただきたい。具体的にはバックアップやスタンバイなどですね。

 谷川:基本的な確認ですが、SQL ServerのライセンスはAlwaysOnをAzureに持っていったことで何が追加になりますか?

 北川:この事例では、SQL ServerをSA*1つきで買っていただいています。SQL Server 2014 からはライセンスをSA付きでで買っていただくか、Azure 上に構成する待機用のサーバーをSQL Server込みの従量課金としていただくことになります。
*1 SAはソフトウェアアシュアランスと呼ばれる年次契約。詳細はこちら

 谷川:災害対策が無償になるわけではない。

 北川:無償になるわけではありませんが、従量制を選択することで、(コストがかかるデータの動きがなければ)年次あたりの支払金額は最小化できるかもしれません。

 谷川:追加ライセンスは必要としても自前で揃えるよりはかなり安くなると。

 北川:ライセンスだけでなく、データセンターの選定をしたり、機材の保守にかかる労力を減らせたりします。

 鈴木:どうしてもハードウェアを持つと設定とか工期がかかりますから。時間に余裕ができたのではないでしょうか。

 谷川:当事者に聞いてみましょう。余裕できましたか?

 足利:いや。時間に余裕はないですね。

 北川:データセンターに足を運ばずに済んだ程度ですか。

 足利:そうですね。

 谷川:そこはクラウドを使うメリットですよね。

 真田:時間はないですが、うちはベストエフォートでやるので、そこはクラウド的だなと感じました。あと弊社はハードのSIまではやっていないので、通常ハードウェアはパートナーと調整しながら進めないとなりません。サーバーの手配が入ると、スケジュールに制約ができてしまいます。ここが意外と大きいんですよね。

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 Windows Server 2003の延長サポートが2015年7月で終了します。

 更新のさまざまな問題は、業務システムをMicrosoft Azure上で稼働させることで解決できます。

 

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災害対策でAzureを利用するときに、気を付けていること

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この記事の著者

加山 恵美(カヤマ エミ)

EnterpriseZine/Security Online キュレーターフリーランスライター。茨城大学理学部卒。金融機関のシステム子会社でシステムエンジニアを経験した後にIT系のライターとして独立。エンジニア視点で記事を提供していきたい。EnterpriseZine/DB Online の取材・記事も担当しています。Webサイト:https://emiekayama.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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