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データサイエンティストに会いたい!

機械学習の研究者と、データサイエンティストの顔を持つ  NEC 本橋洋介さん(前編)

 今回、ご登場いただくのは、NECのビッグデータ戦略本部 兼 情報・ナレッジ研究所 主任の本橋洋介さん。機械学習や人工知能の研究を続けており、自分はデータサイエンティストというよりは機械学習の研究者だという。

チームでデータ分析

本橋洋介さん
本橋洋介さん

 「NECは、機械学習の研究を長い間行っています。まだ世の中で機械学習が流行っていない頃からで、そのうち流行るだろうと続けてきました」

 本橋さんは、NECのデータ分析チームと同時に研究所にも所属している。機械学習の研究者としての仕事の延長線上に、データサイエンティストとしてのデータ分析もあるのだ。

 研究所チームの面々は、自分たちが突然データサイエンティストと呼ばれるようになり少し戸惑いもあるとか。実際本橋さんの周りには、データサイエンティストと言うよりは研究者が多い。「日常的に論文を書いているような人がたくさんいて、そんな彼らが面白くデータ分析をしている状況です」とのことだ。

 本橋さんの大学の専攻は機械工学、世間で想像するデータサイエンティストの専門領域とは少し異なる。実際大学3年生から大学院の1年くらいの期間は、自動で変速を制御し走るレーシングカーを作りそれでレースをすることに没頭していた。レースにはチームで参加する。設計者がいてドライバーがいて、さらに各種専門技術を持つ多くの人が関わっていた。

 本橋さんの立場は、そんなチームのマネジメントだった。大学のレースチームなので、予算は限られている。部品などは企業にスポンサーになってもらい、提供してもらわなければ成り立たない。そのための交渉をするのも本橋さんの仕事だった。

 レースチームのマネジメントだとデータ分析とは縁遠い感じもする。しかし、当時もすでにデータ分析は行っていた。

 「たとえばドライビングのデータを収集して、マシンやドライバーの運転を分析していました。こういうカーブが苦手だといったことが、データを見れば手に取るように分かるのです」(本橋さん)

 当時からデータを見るのは好きだった。なので、それをグラフ化などし分かりやすくする。そうやってマシンの改善やドライバーのスキル向上などに役立ててもらった。「データ活用の走りのようなことをやっていました」と言う。

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データサイエンティストはデータを使ったコンサルタント

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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