2015年11月に総務省が発表した「自治体情報システム強靭性向上モデル」ガイドラインに準じて、LGWAN環境のセキュリティを保つため、各自治体ではLGWAN接続系とインターネット接続系を分割するといった情報セキュリティ対策が急務になっているという。
デジタルアーツは、昨年4月より「FinalCode自治体限定版」のオンプレミス版の提供を開始したが、オンプレミス版の場合、自治体の環境構築において運用負荷がかかることが課題だった。そのため、独自の環境構築が不要ですぐ利用することができ、情報システム部門の管理負荷が軽減されるLGWAN-ASPサービスとして提供を開始するという。
「FinalCode自治体限定版 for LGWANサービス」は、都道府県庁、市役所、町村役場をはじめとする公共団体の要件に合わせて、LGWAN接続系ネットワーク内のファイルを守ることに特化したサービスになる。ファイルサーバー内のフォルダーに対して、管理者が自動暗号化の設定をしておくことで、職員がフォルダーに格納したファイルは自動的に「FinalCode」で暗号化され、ファイルに対する操作ログを収集することが可能になる。
職員にのみ閲覧権限が与えられている場合、例えファイルが組織外に流出しても職員以外は閲覧不可となっているため、ファイルの中の情報漏洩を防ぐことができる。また、「FinalCode」で暗号化したままやりとりができ、送付済ファイルの閲覧履歴の確認や不要なファイルのリモート削除も可能になるので、自治体内のファイルを守るだけでなく、LGWANを使った自治体同士のファイルのやりとりをセキュアにすることが可能になるという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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