レノボではThinkAgileブランドに定評ある、Nutanixソフトウェアを搭載したHXシリーズ、Microsoft Azure Stackを搭載したSXMシリーズに続き、今回、VXシリーズ、SXNシリーズがハイパーコンバージド製品に加えた。
これにより、SDS(ソフトウェア・ディファインド・ストレージ)のDXシリーズと共に、レノボが推進するSDI(ソフトウェア・ディファインド・インフラストラクチャー)のブランドであるThinkAgileシリーズがさらに包括的なラインナップになるとしている。
独自の先進機能を備えた「ThinkAgile SX for Nutanix」
「Lenovo ThinkAgile SX for Nutanix」は、Nutanixソフトウェア搭載アプライアンス製品として、業界で初めてラック単位での導入を実現したターンキー・ソリューション製品だという。システムにおいて必要となるさまざまなワークロードをサポートするため、複数の種類のHCIノードを混在させることができるなど、高い柔軟性を持っている。
同等のハイパーコンバージド・システムを構成するケースと比較して、オンサイトでの作業を約60%削減し、よりスピーディーにシステム運用を開始できるという。また、同梱されるLenovoネットワーク製品に搭載されたレノボ独自の新機能であるThinkAgile Network Orchestrator機能により、仮想OSの追加・削除・移動などにかかわるVLANの設定変更を自動化し、ネットワーク管理者の負荷軽減、操作ミスによるヒューマンエラーを削減する。
さらに、「ThinkAgile XClarity Integrator for Nutanix」(2018年春以降リリース予定)により、ハードウェアとソフトウェアの管理を統合。シングル・クリックによる管理の他、レノボ独自のProactive Platform Alert機能によりハードウェアの不具合を事前に検知し、管理ソフトウェアに伝えることで故障前にVMを安全に退避することができる。これによりアプリケーションのアップタイムの増加を図ることが可能になる。
VMware vSANを組み込んだ「ThinkAgile VX」
レノボのハードウェアにVMware vSAN環境を構築したアプライアンス製品がLenovo ThinkAgile VXシリーズになる。ストレージ容量やIO能力の異なる3つのモデルから要件に応じて選択でき、性能や信頼性に優れたオールフラッシュ構成の選択も可能。vSAN Ready NodeでvSAN環境を構築するのに比べ、設計・導入にかかわる手間を大幅に削減することが可能だ。
また、「ThinkAgile XClarity Integrator for vCenter」でハードウェアとソフトウェアを丸ごと管理。システムを停止することなくアップデートを行えるローリング・ファームウェア・アップグレード、Proactive Platform Alertを使用したハードウェアの障害を事前検知して、VMの退避を自動的に行う機能等も備えている。
さらに、NECPC米沢事業場によるファクトリーインテグレーションを使用し、導入や検証、最適化などは工場出荷時に完了し、導入後の作業負荷を軽減および、安定稼働のための高い品質を提供するとしている。
■Lenovo ThinkAgile SX for Nutanixの製品
- Lenovo ThinkAgile SXN3000シリーズ(42Uラック搭載)
- Lenovo ThinkAgile SXN3000シリーズ(25Uラック搭載)
■Lenovo ThinkAgile VXシリーズの製品
- Lenovo ThinkAgile VX3320:2.5型HDD/SSD×10の基本モデル
- Lenovo ThinkAgile VX5520:3.5型HDD/SSD×14のストレージ大容量モデル
- Lenovo ThinkAgile VX7520:HDD/SSD×24の高IO対応モデル