このソリューションのIoTセンサは、センサのみで人感(赤外線)、温度、照度をセンシングし、加えて、BLE(Bluetooth Low Energy)の送受信にも対応するもので、天井や机の下などに設置される。また、センサ情報を基に、施設の利用状況を可視化したり、BLEビーコンの移動状況を基に、個人の居場所をリアルタイムに検索したり、過去の移動状況を可視化したりする機能を、クラウドサービスで提供する。
日立ソリューションズはさらに、企業の目的に応じて、収集したデータを分析し、高度に活用するための個別アプリケーションの開発までをワンストップで提供する。
企業はこれにより、今まで難しかった施設・建物の利用状況や人・物の動き、コミュニケーションを把握・分析することが可能となり、働き方改革やデジタルマーケティングの加速、スマートビルの実現などによる、生産性の向上や新サービスの創出が可能となる。
なお、日立ソリューションズは昨年、自社や三井デザインテック株式会社において、このセンサを利用した検証を行い、施設の稼働状況の可視化や適切な就労管理、人のコミュニケーション状況の把握について、有効性を確認したという。
エンライテッド社のIoTセンサソリューションの特徴
1. 複雑なネットワーク設定が不要で、取り付けが簡単なIoTセンサを提供
建物や施設の天井や机の下などに取り付けることで、さまざまなデータを収集するIoTセンサを提供。センサは、センサ間で独自のメッシュネットワークを構築するため、データ通信用の配線工事が不要。各種設定もシステム管理者がブラウザから直接編集でき、簡単に導入できる。
2. 1つのIoTセンサで複数の情報を収集し、人・物の位置や動きを可視化
IoTセンサは、赤外線、温度、照度を感知し、データをクラウドにリアルタイムに送信する。また、BLEの送受信にも対応しており、BLEビーコンやスマートフォンを用いることで、人・物の位置や動きをリアルタイムに可視化することができる。これにより、たとえば公共施設などの不特定多数の人が利用する施設において、空間の利用状況を把握したり、BLEタグを持つスタッフの動きと連携したサービスを提供したりするなど、1つのセンサでBLEビーコンを持つ人と持たない人の両方に対応したサービスを構築することができる。
3. 複数の施設を一元管理
クラウドサービスは、複数の施設情報を集約し、さまざまな観点から分析するダッシュボードを提供。これにより、フロアや施設を単独で分析しただけでは分からない、全体最適化の可能性や全体的な傾向を可視化することができる。