「Verasym System Designer(VSSD) Ver1.10」では、かねてから項目情報を中心とした設計を進める上でエンジニアを悩ませてきた次のような重要課題を解決したという。
■項目情報中心設計の課題
- テーブルの属性からドメインを抽出し整理するのに工数がかかる
- ドメインとテーブルの属性との関連付けが面倒
- 同じドメインのはずなのに名前が異なるドメインの判断が難しい
- 定義は同じだが名前は使い分けたい場合の管理が難しい
これらの課題により、項目を一元管理した設計が好ましいことがわかっていながら、なかなか実践できなかったという。そこで、「VSSD Ver1.10」で提供する新機能がこれらの課題を解決するとしている。
■課題を解決する4つの新機能
- テーブルの属性からドメインを一括作成する機能
- ドメインとテーブル属性を自動的に関連付けする機能
- 複数のドメインを1つに統合する機能
- 定義は1つの共通なドメインで管理し、名前だけ個別管理できる機能
「VSSD」は、システム開発における要件定義、外部設計(基本設計)、内部設計(詳細設計)など、システムの設計を行うための専用ツール。「VSSD」では、業務フローや画面設計、テーブル設計などドキュメントの種類毎に専用のインターフェースが用意されており、設計者が効率よく設計作業を行える機能が多数用意されているという。
■主な特徴と機能
・ドキュメント作成:システム設計に必要な多様なドキュメントを作成可能(システム概要、システムイメージ、業務フロー、ドメイン定義、データモデル、テーブル定義、ビュー設計、画面設計、画面遷移図、帳票設計、バッチ設計、ファイル定義、問合せ定義、ライブラリ定義、関数定義など20種の機能を提供)
・項目情報中心の設計:各設計書は項目情報(ドメイン)を中心に設計し、設計書間の関連・整合性は自動的にチェック可能
・チーム設計:リポジトリデータベースに全ての情報を保存することで複数メンバーでの共同設計や排他制御などのチームでの設計を支援
・スパイラル設計:画面設計、帳票設計、画面遷移図からモックアップを自動生成し、スパイラルでの設計を支援