アバナードと、 CMSソフトウェアベンダーのサイトコアが行った世界11ヶ国1,440人のCIO、 CTO、 CMO、 その他経営幹部を対象にした共同調査によると、 企業の95%が「カスタマーエクスペリエンス(CX)に改善の必要がある」と回答していることが明らかになった。
記者に対しておこなわれた調査結果の発表によると、本調査は大手企業のB2Bのマーテクと対象にしているという。マーテクとはマーケティングx 技術=マーケティングテクノロジーであり、その組み合わせをマーテクスタックとしている。マーケティング担当者の95%が60%以上が自身の組織のマーテクを活用することで、 大きな収益をあげ、 売上増に導く機会があると認識している。
しかしながら、ほとんどの企業ではCXの達成が困難であると感じている。 回答者全体の約3分の2(63%)および日本の回答者の88%は、 CX、 カスタマイズおよびデータ分析を理解する上で、 組織の成熟度がさほど高くないことに同意している。
またマーテクスタックの導入については、Eコマースが40%、パーソナライズが23%、カスタマージャーニーが33%という状況だった。マーケティング担当者の約半数が、 「適切なマーテクスタックを利用しないと、 一貫したCXの提供に苦戦し利益の回収にも困難が生じる」と回答している。
マーケターは、65%がお客様のニーズに追いついていないと言う認識。全体としては、テクノロジーやツールの重要性は理解し、期待度は高いものの「手がついていない」という状況だという。
さらにAIおよびアナリティクスについても同様で、回答者の過半数は未だAIを採用したり、 アナリティクスを最大限活用できていない。
また「マーケティング、 IT、 そしてデジタルの担当者間での連携不足」も浮上しており、69%が、CIOとCMOのコラボレーションが欠けていると回答している。
こうした調査結果を受けて、アバナードとサイトコアは、 日本企業のマーケティング部門とIT部門がマーテクをより効率的に導入・活用しROIを生み出せるようにするため活動を進めていくという。