このソリューションは、ヒューレット パッカード エンタープライズ(HPE)のHCI基盤である「HPE SimpliVity」、およびコンポーザブル・インフラストラクチャ「HPE Synergy」に、レッドハットのIT自動化プラットフォーム「Red Hat Ansible Tower」を組み合わせたIT自動化ソリューションとしたもの。
HPEのソフトウェア定義型インフラストラクチャと「Red Hat Ansible Tower」との連携により、従来の自動化の範囲をハードウェアのライフサイクル管理まで拡張するという。また、自動化の適用を推進するワークショップやサンプルコードの提供をパッケージ化し、IT運用の自動化を、より迅速に、かつ安全に実現することを支援する。
「あんしん Ansible パック for HPE Synergy」
「あんしん Ansible パック for HPE Synergy」は、従来自動化が難しく、手作業で初期設定から運用時の変更作業を行っていたサーバ、ストレージ、ネットワーク等のハードウェアやファームウェアの設定、管理を全て自動化し、数分での迅速なリソース追加や構成の変更を可能にし、リソースの柔軟な配備を実現する。
これらはREST APIを通じて、各種ITリソース構成要素を設定、制御可能なコンポーザブル・インフラストラクチャであるHPE Synergyにより実現されている。「Red Hat Ansible Tower」と組み合わせることにより、ハードウェアの設定、OSのインストールからアプリケーションの展開までを、一気通貫に自動化が可能となるため、従来数週間かかっていたサービスのデプロイ期間が、自動化により短縮されるとともに、予測可能なデプロイプロセスの自動化により、手作業に起因するエラー排除などの効果が報告されているという。
「あんしん Ansible パック for HPE SimpliVity」
「あんしん Ansible パック for HPE SimpliVity」では、HPE SimpliVityが持つ、圧縮、重複排除技術を活かした仮想マシンの高速クローニング機能により、VDI環境の導入/管理作業を自動化、かつ高速化することが可能になり、従来仮想デスクトップ環境のクローニング、および手動のOS設定などで1時間以上かかっていた作業が削減できる。
このほか、VDIにおける人員配置の変更に伴う大規模なユーザーの追加作業や、拠点間での入れ替え作業など、VDIの運用ライフサイクル全体の高度化と省力化を支援することができる。
今回の発表は、今年6月に発表された、レッドハットの企業向けKubernetesとコンテナベースのアプリケーション基盤Red Hat OpenShift Container Platformと、HPE SimpliVity、HPE Synergyの組み合わせで、コンテナ環境構築をシンプル化するリファレンス・アーキテクチャと、構築サービス、教育サービスをパッケージ化した「コンテナShiftパック」の販売に次ぐ第2弾になるという。