「EDB Postgres 11」は、オープンソースPostgreSQL 11に基づきその能力を向上させたEDB Postgres Advanced Serverのアップデートバージョンを搭載している。「PostgreSQL 11」はパーティショニング、並列処理、ジャストインタイム(JIT)コンパイルを含むクエリーをより高速で処理する多数の新機能および性能向上を完備し、ユーザーが特定のパーミッションをよりきめ細かくコントロールできる機能も搭載しているという。
「Advanced Server 11」の機能
・データ・リダクション
クレジットカード情報など極秘データを指定ユーザーには見えないようにすることができ、特権ユーザーは制約なしにアクセスできる。これによって、開発者はアプリケーションではなくデータベース・レベルで情報の安全を確保でき、一般データ保護規則(GDPR)要件を満たし、より高いレベルのデータ・プライバシーを実現することが容易になる。
・パフォーマンス診断
時間が費やされているデータベースサーバーの箇所を突き止める詳細な情報を最小の費用で収集することができる。この情報を検索してボトルネックの診断に利用し、クエリーを調整しアプリケーション性能を最適化できる。
・自律型トランザクション
個別のトランザクションを親トランザクションに干渉することなく実行する能力により、Oracleからの移行を容易にする。
EDB管理およびインテグレーションツール
EDB Postgres Advanced Serverに加え、EnterpriseDBはその管理およびインテグレーションツール・スイートにも利用可能なアップデートを行っており、これは、PostgreSQL 11、EDB Postgres Advanced Server 11をサポートする。
・EDB Postgres Enterprise Manager:データベースの数を数百の単位に増やし、単一コンソールから監視でき、さらにW3Cのガイドラインに準拠する新しいアクセシビリティの強化を付加。
・EDB Postgres Failover Manager:Pgpool-II(読み込みスケーラブルPostgresクラスター開発に利用される)、その他のロードバランサー向けのプラグ接続可能なサポートを付加。
・EDB Pgpool-II:セキュアでスケーラブルなロードバランサー向けのパスワード利用のSCRAM(Salted Challenge Response Authentication Mechanism)と証明書認証へのサポートを付加。
・EDB Postgres Backup and Recovery Tool(BART):ブロックレベルの増分バックアップを含み、マルチテラバイト・データベースの迅速なバックアップをサポート。
なお、EDBでは、12月19日(水)にウェビナーを開催、パフォーマンス、セキュリティ、Oracle互換性などの分野で、バージョン11が今回実装した新機能を解説する。
■EDB Postgres ウェビナー概要
- タイトル:「バージョン11が続々と実現する待望の新機能解説」
- 日時:2018年12月19日(水)12:00~12:40
- 講師:EDB技術本部長 高鶴勝治氏
- 参加費用:無料(事前登録制)
- 参加登録:Webサイト